飯伏幸太、ドロップキックを見せる!? 男子プロレスラーとしてSB初参戦

長谷川亮

過去には空手トーナメントで優勝経験あり

男子プロレスラーとしてシュートボクシング初参戦を果たす“ゴールデン・スター”飯伏 【長谷川亮】

 2年に1度行われる立ち技総合格闘技シュートボクシング(SB)の祭典「S−cup世界トーナメント2014」(30日、東京・両国国技館)にプロレス界の“ゴールデン・スター”飯伏幸太の出場が決定。スーパーエキシビションマッチ(相手未定)でSB初参戦を果たすことが決まった。

 飯伏の参戦についてはSBのシーザー武志会長が雑誌の取材でDDTの高木三四郎社長と対面し、いい選手はいないかと話を持ちかけたところ、高木社長から推薦を受けた飯伏を気に入り、今回の出場へと話が進んだ。飯伏はプロレスラーとしてデビューする前、グローブを着用して戦う新空手K−2トーナメントで優勝しており(2003年7月)、実現には至らなかったもののK−1 MAXでアンディ・オロゴンとの試合が組まれた過去もある(※06年2月の大会で予定されていたが、アンディの負傷により中止)。

今後は桜庭和志の参戦の可能性も!?

DDT、新日本プロレスで飯伏の身体能力の高さは証明済み。過去には空手トーナメントでも優勝した経験がある 【横田修平】

 飯伏の相手はおって発表となるが、シーザー会長は桜庭和志に打診したことを明かし、しかしながら桜庭は「メタモリス5」(現地時間22日、アメリカ・カリフォルニア)でのヘンゾ・グレイシー戦があることから実現には至らず。だが、桜庭も「チャンスがあれば出てみたい」とSB出場に興味を示していたといい、シーザー会長は飯伏の相手は桜庭同様、「意外性のある相手をピックアップしている」と語った。

 現在も月に2、3回はジムに足を運び格闘技の練習を行っているという飯伏は、「ドロップキックとかオーバーヘッドキック」とSBルールで出せそうな技のイメージを語り、シーザー会長も「立ち技の中では無制限。立っている間はいろいろできる」と、従来のSBでは見られなかった技が飯伏によって繰り出されるのを期待していた。

「絶対盛り上げる」と胸を高鳴らせる飯伏

SBに飯伏を送り出すDDT高木社長(右)は「ファンをうならせる試合をしてほしい」とハッパをかけるとともに、同団体の竹下幸之介や赤井沙希の参戦を示唆した 【長谷川亮】

 11日に都内で行われた参戦発表会見に出席した高木社長も、かつてSBのジムで練習していた竹下幸之介や打撃練習を積んでいる赤井沙希といったDDT所属レスラーの名前を上げ、飯伏が「まずは第1弾」とSBとの関係性継続を示唆。今後の命運を握る飯伏に、「やるからには(プロレスとSB)どっちのファンもうならせるものを見せてほしい」とハッパをかけた。

 当日は昼のDDT後楽園ホール大会からダブル・ヘッダーとなる飯伏だが、男子プロレスラーでは初となるSB参戦(※女子では風香、高橋奈苗の参戦がある)、そして新たな挑戦に、「絶対盛り上がる試合にしたい」に胸を高鳴らせているようだった。
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著者プロフィール

1977年、東京都出身。「ゴング格闘技」編集部を経て2005年よりフリーのライターに。格闘技を中心に取材を行い、同年よりスポーツナビにも執筆を開始。そのほか映画関連やコラムの執筆、ドキュメンタリー映画『琉球シネマパラダイス』(2017)『沖縄工芸パラダイス』(2019)の監督も。

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