丸藤、森嶋に完敗で優勝争いから後退

高木裕美

パワーファイトで王者を圧殺

超危暴軍・森嶋のバックドロップに沈んだGHC王者・丸藤は絶望的3敗目 【中原義史】

 プロレスリング・ノア「グローバル・リーグ戦2014」終盤戦となる4日の東京・後楽園ホール大会では、公式戦4試合などが行われた。
 Aブロック公式戦では、現GHCヘビー級王者の丸藤正道が、超危暴軍の森嶋猛に完敗。2勝3敗と優勝戦線から大きく後退した。8月のGHC王座戦のリベンジを狙う森嶋は、体格差を生かしたパワーファイトで王者を圧殺。ヒップアタックで鉄柵とサンドイッチにして押し潰し、パワーボムを阻止して尻餅をつくなど、丸藤のボディーにダメージを蓄積させていく。丸藤も不知火や新必殺技の虎王2連発で食い下がるも、強烈なバックドロップに撃沈。絶望的な3敗目を喫してしまった。
 リング上で超危暴軍のセコンドと共に「かかってきなさい!」の雄叫びを上げた森嶋は、「大事なことは2回言ってやる。チャンピオンから取ってるんだ。前半戦、負けた奴らにも借りを返してやる」と、丸藤同様、3敗という状況にもかかわらず、優勝へのあくなき執念を見せ付けた。

外敵対決の熱戦にノアファンも熱狂

永田vs.田中の外敵対決にノアファンも熱狂 【中原義史】

 外敵対決となった小島聡vs.関本大介は、互いの骨と肉を削り取るような肉弾戦で、方舟ファンをも熱狂させた。関本が強烈な逆水平チョップ、豪快なジャーマンスープレックス2発で追い込むも、小島が狙いすましたラリアット一発で勝利。共に4勝1敗となり、中嶋勝彦と共にAブロックの1位タイで並んだ。

 Bブロック公式戦では、2連覇を狙う永田裕志が田中将斗を退け、3勝2敗で辛くも優勝戦線に踏み止まった。新日本のNEVER初代王者でもある田中は、得意の弾丸エルボー、ラリアットでたたみかけるも、永田がスライディングDを切り返し、白目式腕固めでとらえると、一気に形勢逆転。バックドロップで振り切り、敬礼ポーズで勝ち名乗りを上げた。
 モハメドヨネはマイキー・ニコルスにクォーラルボンバー、キン肉バスターで勝利。共に2勝4敗となった。

ジュニアV7原田にライバル小峠が挑戦へ

GHCジュニアV7の原田にライバル小峠が挑戦を表明 【中原義史】

 GHCジュニア・ヘビー級選手権試合では、王者の原田大輔がザック・セイバーJr.を下し7度目の防衛に成功。早くも12.6有明コロシアムで、大阪プロレス時代からのライバルである小峠篤司とのV8戦が決定した。
 セイバーは執ようなまでの腕攻めで、必殺技のジムブレークスアームバーを狙うも、原田が片山ジャーマンスープレックスで勝利。試合後、「おまえを止めるのはオレしかいない」と次期挑戦者に名乗り出た小峠に対し、原田も「オレを止めるのはおまえじゃない。必ず勝つ」と防衛に自信を見せた。
 また、宮本裕向&木高イサミのヤンキー二丁拳銃がノアのリングに襲来。12.6有明大会への参戦が決定的となった。
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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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