HIROYA、久保らが王座奪取宣言=11.3K−1前日会見

K-1実行委員会

−65kg級初代王座決定トーナメントに出場する8選手。初代王座へそれぞれが気合十分のコメント 【(C)M-1 Sports Media】

「K−1 WORLD GP 2014〜−65kg初代王座決定トーナメント〜」(11月3日/東京・国立代々木第二体育館)の前日記者会見が2日、都内ホテルで行われた。

 会見場には100名を超えるファンが集まり、用意していた椅子では足りず、急遽、席を追加するほど熱気に包まれた前日記者会見。会見にはまずK−1の前田憲作プロデューサーが登壇し、明日の大会開催に向けて「いよいよ明日です。今日はたくさんのみなさまに集まっていただき、お礼申し上げます。ただいま選手たちが公式計量をクリアし、ゴングを待つだけとなりました。僕も現役時代そうでしたが、くじけそうなとき、心が折れそうなとき、力を貸してくれたのはファンのみなさんの声援でした。明日は選手たちに力いっぱい声援を送って下さい」と主催者を代表して挨拶した。

再々計量のHIROYA「明日が楽しみ」

 いよいよ明日に迫った「K−1 WORLD GP 2014〜−65kg初代王座決定トーナメント〜」。トーナメント出場選手の中で唯一、HIROYAが再々計量となったものの、記者会見前にリミットをクリアし、トーナメント出場全8選手が会見に勢ぞろいした。会見では8選手が決戦を前にした心境を語った。

マイケル・“トマホーク”・トンプソン 明日は戦争のような激しい試合になると思う。アグレッシブなファイトをして必ず勝ちたい。

HIROYA まず計量を長引かせてしまって申し訳ありませんでした。今回の試合は僕にとって、もうチャンスは残っていないと思います。だから全部をかけて、トンプソン選手は戦争になると言っていましたが、僕もその気持ちで戦おうと思います。また決勝ではゲーオ(・フェアテックス)選手と試合をしたいと思います。明日は最後まで楽しみにしてください。

(再々計量について)最近は65kgで試合をしていて、減量が前回よりキツかったということではありません。最後の調整ミスで減量が残っただけなので、体調はばっちりです。自分の中では初代Krush −65kg級王座決定トーナメントの時と精神的にも肉体的にも似ていると感じているので明日が楽しみです。

木村“フィリップ”ミノル ずっと1回戦の相手に集中していたんだけど、みんなの顔を見ると気合が入りますね。全員ボコボコにして、失神しているところが目に浮かびます。(それを聞いて睨みつけるラズ・セルキシアンを見て)こいつは1回戦で消えると思うし、楽しくいきますよ。そんな感じ。試合前にいろいろと言ったけど、俺はそれだけの覚悟を持って試合に挑むから。どんな試合になっても勝利をもぎ取る、そういう姿を見てください。

左右田泰臣 いよいよ明日に迫ってきたので多くを語りません。最初の会見でも行った通り、明日は勝利と興奮の雨を降らせて、僕がK−1のチャンピオンになろうと思います。

ゲーオ・フェアテックス 明日のK−1では僕が出来る精いっぱいのことをリングの上でお見せしたいと思います。今回の試合に向けて練習している最中に愛する父を亡くしました。その父のためにもチャンピオンになりたいし、勝利を家族に捧げたいと思います。僕は僕の仕事を果たしたいと思うので応援よろしくお願いします。

山崎秀晃 今日もたくさんの人たちが集まってくれて、いよいよ新しいK−1が始まったという想いで、やはりK−1は他のキックボクシングの大会とは一段階違う、注目度が違うなと思いました。明日は新しいK−1の第一弾、自分がその第一人者となれるように、ベルトを持って帰ります。そしてお客さんに満足して帰ってもらって、自分は仲間と家族とベルトの喜びを分かち合いたいです。明日は注目よろしくお願いします。

ラズ・セルキシアン トーナメントに選んでもらったことを感謝しているし、明日の試合がとても楽しみだ。ユータ・クボは素晴らしいファイターで戦うことを楽しみにしている。必ずいい試合になるだろう。明日は何が起こるか分からないが、すべての試合が終わった時、何が起こったのか分かるはずだ。

久保優太 今日はベルトを持ってくるように言われて、持ち物リストにベルトと書いておいたのですが、忘れちゃいました…(苦笑)。ベルトを忘れてきちゃって、お家にはたくさんベルトがあるのですが、明日は新しいベルトが欲しいなと思っています。外国人選手はとても強くて怖そうで(セルキシアンも)怖いなって感じです。いつも通り頑張るので、応援のほどよろしくお願いします。

久保優太「明日は期待してもらいたい」

 会見には初代 −65kg王者の証=チャンピオンベルトも用意され、選手・ファンの前に初披露となった。選手たちはベルトを見た感想、そしてベルトへの想いを以下のように口にした。

トンプソン 新しいベルトは神々しくて美しい。このベルトを自分の国に持って帰りたいと思った。

HIROYA 素晴らしいベルトだと思います。このベルトを誰が手にしなきゃいけないのか? 僕はそれが自分だと思っているので、絶対にベルトを手にして明日の夜を終わらせたいと思います。

木村 俺はベルトを巻いたことも触れたことも人生で一度もないから、ベルトを獲るという信念は一番強い。お家にいっぱいベルトがあるやつには渡しちゃいけないと思うし、俺がベルトを巻かないとK−1は終わる。
左右田 僕はこの一年間、いつもベルトと一緒に入場してきたのですが、明日だけはベルトを持たずに入場します。次からはまたベルトと一緒に入場できるように、このベルトは僕が持って帰ります。

ゲーオ このベルトを父のために持って帰ります。

山崎 このベルトは巻くべき人間が巻かないと、新しいK−1が盛り上がらない。このベルトを巻いてからがスタートなので、必ず自分が巻きたいと思います。

セルキシアン ルトのデザインが美しいかどうかは重要じゃない。今の俺は明日戦うユータ・クボのことで頭がいっぱいで、最初の試合に勝つことに集中している。その後どうなるかは、明日の試合を見ていてくれ。

久保 ベルトは何本あってもそれぞれ価値があるものです。いつもベルトを獲ったら枕もとに置いて寝るんですけど、明日もそうなるといいなと思っています。とにかくトーナメントには自信があるというか…ベルトへの貪欲さもあるんで、明日は期待してもらいたいなと思います。

山崎「全試合攻めの気持ちで戦う」

 ベルトを巻くためには強豪ぞろいの過酷なワンデートーナメントで一日三試合を勝ち抜かなければならない。8選手はそれぞれトーナメントを勝つためにどんな試合が必要かを語った。

トンプソン 優勝するためには3試合戦わなければいけないけど、最初にHIROYAと戦うことになる。この試合は非常にタフな試合になると感じている。準決勝以降は誰が来るか分からないけど、しっかり勝ってベルトを巻きたいと思う。

HIROYA 準決勝と決勝のことはぼんやりとしか考えていません。1回戦で対戦するトンプソン選手の対策も練ってきましたが、綺麗に戦おうとは思っていません。気持ちで戦って、殴り殺す、蹴り殺すつもりで3試合戦います。

木村 トーナメント用に足を使ってペチぺチ蹴りを使って戦う…のは俺には合わない。Go Hardで全員ブッ倒します。そしてもう1回言うけど、お家にいっぱいベルトがあるやつにはベルトは渡しません。

左右田 どんな展開になっても動き切るような体を作ってきたので、最後まで動き切って攻める。そうやってベルトを勝ち取りたいと思います。

ゲーオ 勝つために精一杯の練習を重ねてきたので、リングの上でやるべきことを全てやりたいと思います。

山崎 全試合攻めの気持ちで戦います。自分たちはアマチュアじゃないんで、プロとしてエンターテインメントを見せないといけない。アホみたいに玉砕覚悟でノーガードで突っ込むのではなくて、プロとして攻めの気持ちを見せられればいいと思います。明日はプロとして最高のエンターテインメントを見せたいです。

セルキシアン 1回戦のユータ・クボとの試合が一番タフな試合になるだろう。準決勝と決勝はもっと簡単になるはずだ。明日は素晴らしい試合を見せるので楽しみにしていて欲しい。

久保 足を使ってペチぺチ蹴りを使おうと思ったけどダメみたいですね(苦笑)。今はどう戦うかはあまり考えれません。リングに上がってみないと分からないです。その時にスイッチを入れてどう戦おうか考えます。ただし一生懸命、練習を頑張ったので自然と結果がついてくると思います。

 これまで記者会見、インタビュー、公開練習でもコメントしている8選手。この日は計量も終えて、明日の決戦に向けて集中力を高めていた。黄金に輝くK−1初代 −65kg王者のベルトを腰に巻くのは一体誰だ!?

※次ページはスーパーファイトに出場する山本優弥ら5選手のコメント

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