ヤンキー二丁拳銃が最侠タッグ3連覇宣言 高さ4mの足場での命懸けバトル制す

高木裕美

平成極道コンビを退けたヤンキー二丁拳銃は最侠タッグ3連覇宣言 【中原義史】

 31日の大日本プロレス東京・後楽園ホール大会では、現在開催中の最侠タッグリーグ公式戦などが行われ、1020人を動員した。
 デスマッチブロックでは、宮本裕向&木高イサミのヤンキー二丁拳銃が、星野勘九郎&稲葉雅人の平成極道コンビを退け、史上初の3連覇へマジック2を点灯させた。両軍はリング上に足場を設置したスキャフォールドデスマッチで激突。蛍光灯が飛び散り、地上からの高さ4メートルの足場で命懸けのバトルが展開された。

地上からの高さ4メートルの足場で命懸けのバトル 【中原義史】

 足場から投げ落とされた宮本が、星野の捨て身のダイビングセントーンで窮地に陥るも、イサミにピンチを救われると、ラ・マヒストラルで丸め込んで3カウントを奪取。決勝トーナメント進出を決めた。3連覇の栄冠まであと2つと迫ったイサミは「来月もオレたちが締める」と堂々の優勝宣言。足場の上から「オレたちは、強い!」と勝利を確信した。

伊東&アブ小林組はバラモン兄弟の“自爆”で1位通過

バラモン兄弟のクレイジーファイトに押されっぱなしの伊東組だったが… 【中原義史】

 伊東竜二&アブドーラ・小林組は、難敵のバラモンシュウ&バラモンケイ組の“自爆”で辛くも勝利を拾った。「クレイジーだよ、日本のお宝全員集合!アッと驚く秘宝館! 箱を開けたらびっくりしたなぁもぉデスマッチ」と題し、ダンボール箱に隠された凶器を使って戦うも、バラモン兄弟のクレイジーぶりに小林は防戦一方。錦織圭を気取ってつかんだテニスラケット越しに墨汁を噴射され、もはやこれまでと思われたが、バラモン兄弟が開けた最後の箱の中には「愛犬チャッピー(ぬいぐるみ)」が。あまりのかわいさにメロメロになった2人に、小林がアイアンフィンガーならぬアブドーラフィンガーフロムヘルを打ち込み、伊東がドラゴンスプラッシュでフィニッシュ。1位通過を決めた伊東は、小林と間違え、凶器として持ち込まれた豚の頭に「やったな!」と喜びを訴えた。

関本組がタッグ王者のツインタワーズを撃破

現BJWタッグ王者組のツインタワーズを撃破し決勝トーナメント進出を決めた関本組 【中原義史】

 ストロングブロックでは、関本大介&神谷ヒデヨシ組が、現BJWタッグ王者組である佐藤耕平&石川修司のツインタワーズを撃破。20分を超える死闘で、関本が佐藤のパイルドライバーで首をマットにめり込ませながらも、神谷の奮闘でピンチをしのぐと、強烈なラリアットからのぶっこぬきジャーマンスープレックスで佐藤に勝利。試合後、再戦を誓った関本は「今回はワンチャンスをモノにしただけ。優勝して、次はベルトに挑戦する」と、最侠タッグ優勝者としてタッグ王座に挑みたいと訴えた。

 WRESTLE−1&大日本コンビ対決では、金本浩二&橋本和樹組が征矢学&河上隆一組を撃破。同時顔面ウォッシュなど、息の合った連係と負けん気の強さを見せ付け、橋本が河上をノーザンライトボムで粉砕。橋本は「まだリーグ戦は序章」と、さらなる高みを目指すと息巻いた。
 この結果により、11.21後楽園で行われる決勝トーナメントの組み合わせは、ストロング1位の金本&橋本組vs.デスマッチ2位の宮本&イサミ組、ストロング2位の関本&神谷組vs.デスマッチ1位の小林&伊東組に決定。決戦まで待てないとばかりに、早くも両軍で舌戦を繰り広げた。
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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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