蛯名に聞く、イスラボニータとの初対決 「自分の乗る馬の力を出すだけ」
天皇賞・春秋連覇へ、フェノーメノの主戦・蛯名に聞いた 【netkeiba.com】
直行ローテも「仕上がっている」
「日経賞(GII・芝2500m・5着)の時が普通の休み明けではなかったこともあって、思ったよりも走れませんでした。でも今回は悪いところがあって休んでいたわけではないですから、同じ休み明けでも違います。夏にリフレッシュしてきたなというのを感じますし、ここまで余裕を持って調整しているところも、春の休み明けとは違うんじゃないかと思います」
昨年のフェノーメノは、脚元の不安から秋のシーズンすべてを休養している。その休み明けとなった今年の春の日経賞前の追い切り後の取材では、確かに蛯名の口が重たかったという印象がある。その印象のまま、レースでもフェノーメノらしさが見られず、5着と敗退した。
しかし今回は、蛯名の表情がいつになく明るい。同じ休み明けでも、日経賞前とは雰囲気がまるで違う。蛯名の様子から、何のトラブルもなく調整が進み、ジョッキー自身、直接感触を確かめた1週前の段階での仕上がり具合にも、全く不安がないことが伝わってきた。
前哨戦を使わずに、強豪が顔を揃えるGIの舞台に直行というローテーションが気になるところだが、「仕上がっていると思いますよ。いつも休み明けは走るタイプですしね。1戦1戦、キッチリと一生懸命走る馬ですからね」と、この臨戦過程も全く意に介していないようだ。