空中に浮くアクロヨガが楽しすぎる

エクストリーム出社協会

おしゃれなスタジオには男性も多数参加

【日本エクストリーム出社協会】

 東京・代官山にある「Brighton Studio Daikanyama」。木目調のおしゃれなスタジオでは20代〜30代の男女がアクロヨガの真っ最中。男女比は4対6といったところで、意外と男性の参加者も多かった。

 アクロヨガの基本的なスタイルは、寝転がった姿勢で人を下から支える「ベース」と呼ばれる役割と、ベースに支えられて空中に浮き上がる「フライヤー」と呼ばれる役割のペア。必要に応じて、この2人を横から補助する「スポッター」が加わる。

 ベースは両手両足をピンと伸ばし、上に乗ったフライヤーを支える。本当に手足だけで大人1人を持ち上げられるのか? 最初のうちは半信半疑に見ていたものの、目の前の参加者たちは軽々とフライヤーを持ち上げていく。両手両足を伸ばし切ることで生まれる力は、どうやら私たちが想像する以上のようだ。

【日本エクストリーム出社協会】

お互いにエクササイズしあう「ギブ&レシーブ」状態

【日本エクストリーム出社協会】

 1人で行うヨガが体の内側からの力を制御するものだとすれば、アクロヨガは、外側から掛けられる力を利用するものだ。

 まず、基本形として上から掛かるフライヤーの体重と、下から掛けるベースの持ち上げる力がぶつかりあった点をつくる。そしてこれを保ったままいろいろな方向へ動かしていき、2人の間に力の等高線のようなゾーン(パラーライン)を見つけていく。その中で、お互いの力のやりとりを行っていくわけだ。
 この時、ベースとフライヤーは、上下それぞれの力を利用して、互いにエクササイズをしあう「ギブ&レシーブ」という状態になる。

 ベースは、フライヤーを持ち上げることで腕と体幹が鍛えられる。フライヤーは、持ち上げられる際に下から押されることでマッサージされ、かつ空中に浮かんだ状態となることで全身の血流が整えられていく。

「お互いにポジションを変えながらこれを繰り返すことで、1人で行うヨガよりも深いエクササイズ、そしてお互いの体を作用させてのスキンシップを図ることができるんです」と、西浦氏は話す。

持ち上げられて、無重力状態を擬似体験

【日本エクストリーム出社協会】

 いろいろメカニズムの話をしてきたものの、やはりいちばん面白いのは、フライヤーとして持ち上げられるときに体験する一種の無重力状態だ。

 重力の感覚から解放され、地上に居ながら、まるでプールの中にいるような気分になる。自分の重心をいろんなところに置いて、普段あまり使わないような体の部位を動かし、普段と違う場所に血が流れていく様子を感じるのはとても楽しい。

 新感覚を味わえる「アクロヨガ」を、ぜひ体験してみてほしい。
 なお、アクロヨガジャパンが主催するアクロヨガレッスンは、全国各地で行われている。日時や場所など詳しい情報は、アクロヨガジャパンの公式サイト(http://www.acroyogajapan.com/)で確認してほしい。リクエストに応じて出張レッスンも行っているとのことだ。

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著者プロフィール

「出社をスポーツに!」を合言葉に、出勤時間中、どこまでアクティブに遊べるかを競う「エクストリーム出社」を提唱しているサラリーマン集団。競技の模様は、Twitterハッシュタグ「#エクストリーム出社」で見ることができる。著書に『サラリーマンは早朝旅行をしよう!』(SB新書)

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