安楽智大「160キロの夢を達成したい」 プロ野球ドラフト2014会見要旨

構成:スポーツナビ

グラウンドで済美高の在学生に指名を報告。笑顔で記念撮影に臨む安楽(写真中央) 【写真は共同】

 今年のプロ野球ドラフト会議が23日、東京都港区のグランドプリンスホテル新高輪で行われ、今ドラフト注目157キロ右腕、済美高の安楽智大は東京ヤクルト、東北楽天の2球団が指名し、抽選の結果、楽天が交渉権を獲得した。決定直後、安楽は愛媛県松山市の済美高校で記者会見を行い、プロへの思いを語った。

楽天の印象は?



 以下は記者会見の全文。

上甲監督との約束を1つ果たすことができた

9月に急逝した恩師・上甲正典監督の遺影を掲げる安楽 【寺下友徳】

――交渉権獲得球団は東北楽天イーグルスに決まりました。今の率直な気持ちは?

 やはり、田中(将大)投手がいたときに優勝されていましたし、当然強いチームであると思います。新監督の大久保(博元)さんの下でしっかりと野球を学び日本一を目指して頑張っていきたいと思います。

――夢だったドラフト1位での指名となりました。

 小さいころからの夢だったドラフト1位という立場で、こんなに注目していただいたことはとても光栄に思っています。また(上甲正典)監督さんとの約束だったドラフト1位を果たせてホッとしています。自分自身の夢はまだ途中のなので、夢の続きを実現できるよう、しっかりやっていきます。

――今日は上甲監督の遺影を手に会場に入りました。今、監督に何を伝えたい?

 監督さんにドラフト1位で入団できると、監督との約束を1つ果たすことができたと伝えたいです。

――楽天に決まった瞬間、どのような気持ちでしたか?

 プロに入ることが1つの目標だったので、どこのチームになってもうれしかったですけど、楽天イーグルスさんは田中さんはじめ、去年の日本代表で一緒になった松井(裕樹)さんもいらっしゃるので、いろいろなことを学び、自分としても成長していきたいと思います。

――あらためて、どのようなプロ野球選手になろうと思いますか?

 1年でも長くプロという舞台で活躍できるよう、自分自身、先ほども申しましたが、まだ夢の途中なので監督さんと約束した10年よりも15年、15年よりも20年と長く活躍できるように、それを目標しながらやっていきたいと思います。

――対戦してみたいバッターは具体的に浮かんでいたりしますか?

 まだセ・リーグなるのか、パ・リーグになるのか分からなかったので、それほど考えていませんが、最近でしたら中田翔(北海道日本ハム)さんでしたり、糸井(嘉男・オリックス)さんなど素晴らしいバッターがいらっしゃいますし、プロ野球選手は素晴らしい選手ばかりですので、自分自身、成長させていただけるように、光栄に思いながらすべての選手と対戦していきたいです。

――その1人になるであろう高橋光成(前橋育英)投手は埼玉西武ライオンズから指名されました。同じパ・リーグです。

 光成も素晴らしい投手ですし、話はそんなにできませんでしたが、「お互いドラフト1位になれたら」と思いは最後に会ったときに話していたので、2人とも夢がかなってうれしく思います。

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