JBA深津会長が辞任「責任全うできず」 リーグ統一問題進まず、自ら申し出
「制裁を受けた場合、1日も早く解除できるように」
リーグ統一の目処はいまだ立っていない。FIBAからの制裁を受ける可能性について「選手に申し訳ない」とうなだれた 【スポーツナビ】
10月末までに明確な方向性を示せない限り、制裁を加えると明言をされていますので、われわれは制裁を受ける可能性があると考えなければいけないと思っています。先日、FIBAの(パトリック・バウマン)事務総長が来日されまして、私どもはミーティングをもちました。進捗状況を説明し、今後についても話し合いをしました。私は「努力をするけれども、今は大変な状況にある」ということを説明しました。彼からは「制裁を加える可能性がある」と言われました。
来年はリオ五輪の予選があります。まだ日程は発表されていませんが、6月から9月にかけて行われる可能性がある。たとえ制裁を受けたとしても、来年の春までに解除してもらうべく、しっかりとした答えをFIBAに提出したいと思っています。その3案件についてきちんとした対応ができれば、リオ五輪予選には出場できると思っていますし、事務総長に対しても、女子のナショナルチームについてはアジアで勝ってリオという目標を持っているので、その目標に支障をきたさないように、理解をしてもらいたいと話しております。
――男子については予選に出場できなくても仕方ないと?
そういう意味ではありません。現時点ではアジアで勝って出場権を取れるのは女子のほうが可能性は高い。もちろんアンダーカテゴリーも含めて、春以降も国際大会に出場できるように問題解決に努めたいと思っています。
――統一リーグの合意が成されなかった理由をどう考えているのか?
草案作成まではできていますし、かなりしっかりとした議論をしてきたつもりです。ただ参加要件の詰めはまだ必要です。新リーグとbjリーグの株式会社との関係をどうするかはしっかりとした議論ができていないので、今後も引き続き議論をしていく必要があると思います。
――あと1週間あるが、最後まで続ける選択肢はなかったのか? また深津さんが辞めることで企業間との交渉が停滞することはないのか?
JBAの丸尾副会長、NBLの理事長でもありますけれど、二人三脚でずっとやってきましたので、認識のずれはありませんし、引き続きやっていけると思っています。
――なぜ今日このタイミングで辞意を表明したのか?
リーグの問題については決着が着きかねるということで、その責任を負うということと、次の体制に早く移行したほうが、より早く問題解決に動き出せると判断しました。今まで進めたことは私の全責任でやってきたので、その目標を達成できなかったわけですから、その責任者がやるよりも新しい責任者のもとでやったほうが前進しやすいと思いました。
――制裁を受けた場合、一番の被害者は選手になると思う。選手について、今どう思っているのか?
選手に影響が及ぶのは極力少なくなるように進めたいと思います。仮に制裁を受けたとしたら本当にお詫びの言葉もなく、申し訳ないと思っております。1日も早く解除できるように努力していきたいと考えています。