ロックが映画「ヘラクレス」のPRで来日=武藤が舞台挨拶に乱入で一触即発!?

長谷川亮

大「ロック」コールでファンが熱烈歓迎

映画「ヘラクレス」のPRのために久々に来日したロックが舞台挨拶。武藤も応援に駆けつけた 【長谷川亮】

 WWE世界ヘビー級王者に輝くこと10回、昨年は出演した映画が軒並み大ヒットを記録し、米経済誌「フォーブス」が選ぶ“2013年最も稼いだ俳優”1位に輝くなど映画界でも大活躍する“ロック様”ことドウェイン・ジョンソンが最新作『ヘラクレス』のPRのため来日。19日、六本木ヒルズで行われたジャパンプレミアに登壇した。

 まずジャパンプレミアの前に六本木ヒルズへ設けられたレッドカーペットに登場したドウェインだが、ファンは早くから大「ロック」コールを連呼し大歓迎。ドウェインもこれを受け、ファンの熱烈歓迎ぶりを自身の携帯電話で撮影するなど上機嫌で、握手やサインのリクエストに次々応えていく。WWEでの王者時代からすでに風格十分なロックだったが、さらにハリウッドスターとしての輝きも加わり、会場周辺はちょっとしたパニックが引き起こっていた。

すみれも「パーフェクト」と魅力を熱弁

女優として活躍するすみれもロックのカッコよさにベタ惚れ 【長谷川亮】

 会場をTOHOシネマズ六本木に移して行われた舞台挨拶では、アントニオ猪木やタイガーマスクといった名前を挙げ、日本のレスラーから大きな影響・インスピレーションを受けたと明かし、また東京ドームで試合をしたことを輝かしいキャリアの中でも「忘れられない思い出の1つ。本当に素晴らしい体験だった」と語ると、2002年以来12年ぶりの来日を待っていたファンは大きな拍手で“ロック”を包んだ。

「みなさんの大きな愛に感謝しています」と話したドウェインは、質疑応答で質問に立った女性をステージに呼び頭を触らせるなどサービス精神を存分に見せ、変わらぬ“ピープルズ・チャンピオン”ぶりを発揮。

 舞台挨拶後半ではドウェインが育ったハワイの出身で、現在は女優・歌手として活躍するすみれが登壇。初主演作以来のドウェイン・ファンだというすみれは、「本当にいい方で惚れちゃいました。カッコ良くて、心がピュアで優しくて、大好きです。パーフェクト、完璧です」と上気した様子でドウェインの魅力を熱弁した。

必殺技ピープルズ・エルボーの秘密が明らかに

ロック、武藤とプロレス界の日米大スターが迫力の視殺戦 【長谷川亮】

 ドウェイン歓迎イベントはこれをもって大団円と思われたが、ここで「俺を忘れてないか?」の声とともに、ドウェインの劇中衣装(ネメアの獅子の毛皮)をまとった武藤敬司が乱入。自分を差し置きドウェインが「地上最強」と呼ばれることを快く思わず、歩み寄って視殺戦を仕掛けたが、ややあって両雄はガッチリ握手。続いてハグを交わすと、武藤はしおらしく「映画公開おめでとうございます」とドウェインに祝いの言葉を贈った。

 武藤との共演を「光栄です」と語ったドウェインは、自身の必殺技である「ピープルズ・エルボー」が武藤の「フラッシング・エルボー」にインスパイアされたものであることを明かし、武藤に感謝と敬意を示す。ドウェインが下手に出てきたことで気をよくしたか、武藤は「何回俺のエルボーを使ったの? ロイヤリティーが欲しいよね」と要求したものの、さすがドウェインも負けておらず、「1回だけです」と切り返す。

 これには思わず苦笑いした武藤だったが、「これからも映画、プロレスを通じて世界中の人に夢を与えてください」とドウェインを激励し、「それと俺のこともハリウッドでちょっと売り込んでおいてくれれば」と付け足して反撃。ドウェインもプロレス界のレジェンドである大先輩に笑顔で応え、再び両手で握手をして敬意を表していた。
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著者プロフィール

1977年、東京都出身。「ゴング格闘技」編集部を経て2005年よりフリーのライターに。格闘技を中心に取材を行い、同年よりスポーツナビにも執筆を開始。そのほか映画関連やコラムの執筆、ドキュメンタリー映画『琉球シネマパラダイス』(2017)『沖縄工芸パラダイス』(2019)の監督も。

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