小塚崇彦「フィギュアを深く追求したい」 GPシリーズへ 5選手が意気込み

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記者会見に臨んだグランプリシリーズ出場選手。(左から)無良、町田、小塚、村上、宮原 【スポーツナビ】

 フィギュアスケートのグランプリシリーズに出場する男子シングルスの小塚崇彦(トヨタ自動車)、町田樹(関西大)、無良崇人(HIROTA)、女子シングルスの村上佳菜子(中京大)、宮原知子(関大高)の5人が5日、都内で行われた「グランプリ(GP)シリーズ・ファイナル2014」の記者会見に出席した。
 選手はそれぞれ、今季の思いを書いたパネルを披露。目標やGPシリーズへの意気込み、今季のプログラムなどについて語った。

小塚崇彦「自信を持ってやっていきたい」

小塚は今季、フィギュアスケートをさらに深く追求するつもりだ 【スポーツナビ】

テーマ:「万能(マルチ)スペシャリスト」

「マルチ」というといろんなことができる。「スペシャリスト」というと一つの意味に特化したという、ちょっと相反する意味なんですけれど、両方欲張って、広く、でも深くどちらもできるスケーターとして今シーズンやっていきたいです。(今までは)どちらかというと広く浅くという形だったので、すべてを深くではなく、自分の得意するところ、スケートというところを深く追求していきたいなと思っています。

 昨日(のジャパンオープン)はバラバラだったのですが(苦笑)、ジャンプだけきちんと決めれば、本当にすごく良いプログラムを与えてもらったと思うので、しっかり自信を持ってやっていきたいと思います。

町田樹「自分らしく演じたい」

「極北」というテーマを掲げた町田だが、その解釈については「演技を見たら分かる」と明かさなかった 【スポーツナビ】

テーマ:「極北」

 昨シーズンはたくさんの方に支えていただき、本当に充実した満足のいくシーズンを過ごさせていただきました。そのシーズンを経る過程ですごく貴重な経験をさせていただきましたし、たくさんの学びが僕の中でありました。今季はそれらの経験や学びを最大限に生かして、さらに素晴らしいシーズンにするべく頑張っていきたいと思います。このグランプリシリーズは僕にとって今シーズン最初の過程でもありますので、特に大切にしながら、最初から自分らしい高水準の演技を皆さんの前でできればと思います。

 このオフシーズン、5月くらいからプログラムを制作していました。(「極北」という言葉は)制作過程を経て、この2つのショートプログラムとフリープログラムとともに、今シーズンに向けて努力を積んでいく過程で、ふと僕の中で生まれた言葉というか、この言葉を自分の中で大切に歩んでいきたいなと思った言葉です。たくさんの解釈があると思うんですけれど、僕がここで具体的に意味を述べることはしません。演技を見たら分かっていただけるんじゃないかなと思います。

(今季のプログラムは)ショートプログラムが「ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲」、フリープログラムがベートーベンの「第九交響曲」です。2つとも有名な曲なので、自分らしくこれを演じていけたらなと思います。先ほどの「極北」という言葉を2つのプログラムのテーマにするとしたら、ショートプログラムが“悲恋の極北”、フリープログラムが“シンフォニックスケーティングの極北”と銘打って、今シーズンを頑張っていきたいと思います。

(今季の曲目は初お披露目だったが)僕の今シーズンの初戦がスケートアメリカ、GPシリーズということもあり、また正式な記者会見の場を作ってくださいましたので、僕のプログラムはこの正式な場で発表しようと思いました。なので、今まではあえて言うことはなかったです。(発表したことで気持ちは変わったか?)いよいよスタートしたなという感じがしています。僕はいつもグランプリシリーズから始まるんですけれど、今シーズンもいつもの僕どおりで、今のところ焦りや不安や緊張といったものが9割方自分の中を占めていて、毎日余裕が無い日々を過ごしています。2つのプログラムとも、とても自信があるので、大切に1試合1試合、今シーズンも演技をしていきたいと思います。

無良崇人「大人な雰囲気を出したい」

“大人”と“安定感”を選んだ無良 【スポーツナビ】

テーマ:「“大人”な“安定感”」

 2つのキーワードをひとつにくっつけてしまいました。自分自身、ベテランにもなってきましたので、そういう風格ある演技を目指して今、演技も勉強中です。そういう大人という意味と、シーズンを通して安定した成績、ジャンプを目指してということで、この2つのキーワードを並べさせていただきました。(“安定”の意味は)4回転は今シーズン、ある程度安定してきているのですが、その他のジャンプ、スピンやステップなど小さなところが現状、取りこぼしがすごく多い。そういうところを無くしていって全体が安定している、全体がクリーンになるという意味かなと思います。

 演技的な面はすごくよくなってきていると思うので、大人な雰囲気をしっかり出しながら、安定してすべてのジャンプ、スピン、ステップもクリーンにして、順位も安定させられたらいいなと思います。

<次ページに村上、宮原のコメント>

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