佳菜子「滑り出しとしては良かった」=ジャパンオープン試合後コメント

構成:スポーツナビ

表彰式で笑顔で手を振る小塚(左端)、村上(右から2番目)ら日本チーム 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

 フィギュアスケートの日本、欧州、北米によるチーム対抗戦「ジャパンオープン2014」が4日、さいたまスーパーアリーナで行われ、男子の小塚崇彦(トヨタ自動車)、無良崇人(HIROTA)、女子の村上佳菜子(中京大)、宮原知子(関大高)の4人で臨んだ日本は、総合512.24点で最下位の3位に終わり、3連覇はならなかった。優勝は欧州(フェルナンデス=スペイン、ベルネル=チェコ、ラジオノワ、ポゴリラヤ=ともにロシア)で551.95点、2位は北米(チャン、バトル=ともにカナダ、長洲、ワグナー=ともに米国)で522.09点だった。

 同大会は、男女シングル各2人の合計4人が1チームとなって対戦する団体戦。各選手がフリー演技を行い、合計点で順位が争われた。日本は、宮原が非公認ながらフリーの自己ベストとなる131.94点をマーク。無良も男子で3位につけたが、小塚がミスを連発して個人で119.51点、ソチ五輪代表の村上も114.38点にとどまったのが響いた。

無良崇人「4回転は今季安定している」

今季は4回転ジャンプが安定しているという無良 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

(開幕戦を終えた感想は)つい先日、ロンバルディア杯に出場したんですけれど、その時よりは全体的に滑れていたと思います。でも細かいミスが出てしまったので、そういうところはグランプリ(GP)シリーズまでに修正したいと思います。

(プログラムのテーマは)フリーもショートもなんですけれど、自分という男が相手の女性に対する愛情だったり、そういう感情を表現できたらと思っています。ショートもモノが違うのですが、基本的には相手に対する感情を表現するという意味ではフリーと同じです。

(ショーとの違いは)この会場は昨年の全日本選手権をやった場所で、とにかく会場がすごく大きい。その迫力に負けないようにというのは考えていました。GPシリーズに入る前にこういう大きな会場でできたのは良い経験になったと思います。

(この夏の練習で力を入れたことは)、昨シーズンは4回転の不調がずっと続いてしまって、その他のジャンプにも影響が出てしまっていました。全日本の合宿に来ていただいたコーチのもとで、夏の間に1週間ほどジャンプの感覚を取り戻すために、練習しました。他の種類の4回転も含めてすごく良い感覚を持つことができました。4回転に関しては今季は安定しているので、良い感じかなと思います。あとは基礎的なバレエやダンスの部分で、表情の使い方だったり演技的な部分を意識しているところです。

小塚崇彦「スケート人生で最悪の出来だった」

小塚は「スケート人生で最悪の出来だった」と演技を振り返った 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

(開幕戦を終えた感想は?)見てもらったとおり、本当にバラバラだったので、今までのスケート人生で最悪の出来だったと思います。(技術点が)40点台というのは出したことがなかったので、ちょっとどうなっているんだろうというのもあるんですけれど、それ以上にしっかり自分の頭の中を整えないといけないと思います。

(プログラムのテーマは)フリーに関してのテーマは、思い出の中にある悲しみですかね。悲しい時に思い出す人に対する、悲しい出来事を思い出しながら、悲しみに浸るという、難しいテーマです。特にリンクの上を滑ることを重視しているのですが、今日に関してはステップでもミスが出たし、自分の良いところをまったく出せなかったです。ショートはタンゴなので、会場全体をそういう雰囲気にさせることをテーマにしています。

(ショーとの違いは)ここ最近、アイスショーに多くのファンの皆さんが駆けつけてくれます。試合でもショーでも本当に多くのお客さんが来てくれてうれしいことですし、緊張はしますけれど、そういう中で滑ることによって、湧き出てくる感情がどんどん洗練されていくので、こういった中で滑るというのは大事だなと思います。

(この夏の練習で力を入れたことは)夏の間は走り込んだり、本当にトレーニングという感じでした。今までやっていなかったので、とにかく体のキレというものを意識していました。体は動いていると思うので、あとは頭の中のごちゃごちゃを整理できればいいかなと思います。単発では跳べているけれど、プログラムに入ると失敗してしまうということは、頭の中が整理できていないところが大きいと思うので、今度は氷の上でトレーニングをしたいと思っています。

<次ページに村上、宮原のコメント>

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