竹下組が飯伏組を破りKO-Dタッグ奪取 ディーノ、チームドリフがまさかの王座陥落

高木裕美

竹下&遠藤のDDT若手コンビがゴールデン☆ラヴァーズを破りKO-Dタッグ王座を奪取 【前島康人】

 28日のDDTプロレスリング「DDTドラマティック総選挙2014最終投票日〜最後のお願いスペシャル〜」東京・後楽園ホール大会では、3大タイトルマッチを開催し、超満員札止めとなる2100人を動員。「DDTドラマティック総選挙2014」の最終投票日のため、各選手たちがアピール合戦を繰り広げる中、「若い力」が次々とミラクルを起こした。

若手コンビが「プロレス界の未来を見せます」

豪快なクロスアーム式ジャーマンスープレックスでオメガを仕留めた竹下 【前島康人】

 KO−Dタッグ選手権試合では、遠藤哲哉&竹下幸之介組が、ゴールデン☆ラヴァーズの飯伏幸太&ケニー・オメガ組を倒し王座初戴冠。25分を超える激闘の末に、プロレス界を代表するタッグチームを撃破した若手コンビは「僕たちがプロレス界の未来を見せます」と胸を張った。

 圧倒的な実績と強い絆で結ばれた王者組に対し、挑戦者組は徹底的な研究と、意外性のある攻撃で、必勝パターンを回避。ゴールデン☆ラヴァーズの十八番であるPKこころをカットし、大きく流れを引き寄せると、現役大学生の竹下がアマレス仕込みの高角度ジャーマン、タッチダウンを繰り出すと、遠藤がスカイツイスタープレスでアシスト。飯伏を分断した上で、豪快なクロスアーム式ジャーマンスープレックスでオメガを仕留めた。
 リング上でオメガから「プロレス界の未来は任せた」と託された竹下は「すごく大きな結果が出たけど、まだゴールデン☆ラヴァーズを超えたと思ってない。まだまだ上を目指して、今日からまたトレーニングしていく」と喜びを爆発させた。
 一方、フォールを許したオメガは飯伏に謝罪。飯伏も「チャンスは何度もあったのに、助けに行けなかった」とうなだれた。

彰人が男色ディーノから「男魂」継承

ディーノへの熱い思いを告白し「男魂(だんこん)」を継承した彰人 【前島康人】

 DDT EXTREME級選手権試合では、彰人が男色ディーノから「男魂(だんこん)」を継承し、見事初戴冠した。当日発表となった今回のルールは、9つのルールのうち、どれが適用されるのか、クジを引いたレフェリー以外は誰も知らないまま試合をするという「ノーバディノーズルール」を採用。「痛がったら負け」「英語禁止」「練習生クラッシュ」「3カウント後にキス」などのルールが次々と不発となる中、彰人はディーノへの掟破りのリップロックから3カウントを奪取した後で、ディーノへの熱い思いを告白。憧れのディーノからタイトルマッチで勝ちたいという熱い思いが、「3カウント後に告白」ルールと合致し、見事、王座奪取となった。
 改めて「愛してます」とディーノへ愛を告げた彰人は、「特別なベルト」の価値を高めるべく、次期挑戦者にチームドリフの高尾蒼馬を指名した。

平田が入江から3カウントの金星

平田が一瞬のスキを突いての丸め込みで入江から3カウントを奪いKO−D6人タッグ新王者に 【前島康人】

 KO−D6人タッグ選手権試合でも、チームドリフの石井慧介&入江茂弘&高尾蒼馬組が、高木三四郎&大鷲透&平田一喜組に敗れて王座転落となる大波乱。強力なバックダンサーを従え、『TOKYO GO!』をフルバージョンで踊りきった平田が、リング上でも大奮闘。元KO−D無差別級王者である入江の猛攻を食らいながらも、一瞬のスキを突いての丸め込みで3カウントを奪取。試合後も勝利のダンスで歓喜にむせんだ。
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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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