世にも美味しい42.195キロ 食べて飲んで踊るメドックマラソン

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レース後半、ペースアップするエイド!

【畔柳理恵】

 36キロあたりからがメドックマラソンのハイライトだ。エイドの数が増え、ワインを飲むペースが上がる。そしてグルメも充実。ワインに合う豪華食材が次々と出てくるのだ。

美しいシャトーの中で飲むワインの味は格別 【畔柳理恵】

 このあたりから、多くのランナーは先を急がなくなる。どうやら、記録よりも食べることを優先しているようだ。

有名な牡蠣の産地であるアルカション湾のCap ferretから届いた生牡蠣 【畔柳理恵】

牡蠣のエイドでは白ワインが飲める 【畔柳理恵】

ボランティアの皆さんがせっせとむいて差し出してくれる。なんと17,000個の牡蠣を用意したという 【畔柳理恵】

お次は肉。エイド内のテントで、炭火で焼いて出してくれる。ジューシーで美味しい 【畔柳理恵】

ビーフステーキには赤ワインがよく合う 【畔柳理恵】

そしてチーズ。味が濃くて美味しい 【畔柳理恵】

チーズのエイドには鏡が置かれていて、走って乱れた衣装をゴール前に整えることができる。ボランティアがフェイスペインティングもしてくれる 【畔柳理恵】

コースの締めくくりはデザートだ。最後のエイドで出されるのはアイスクリーム 【畔柳理恵】

【畔柳理恵】



 このエイドでは大音量で音楽がかけられ、アイスを食べながらランナーたちが踊っている。まるでパーティーだ。念のために改めて書いておくが、ここはエイドである。踊っているランナーたちはまだゴールしていない。早くゴールするよりも、少しでも長くこのお祭りを楽しみたい、そんな気持ちが伝わってくる。

 近くでは近所の人が「勝手エイド」を設けてワインを出していた。近所の人たちも、応援者も、ランナーと一緒になってパーティーを盛り上げ、楽しんでいる。

 飲んで、食べて、踊って、そして走る。フルマラソンを完走できる者だけが味わえる、至福の42.195キロ。目標を立て、記録を目指して走るのもいいけれど、たまにはこんな美味しく楽しい大会に出場してみるのもまた、マラソンの楽しみ方ではないだろうか。

 参加してみたいけどさすがにフランスは遠い、という方には、このメドックマラソンとタイアップしたマラソン大会が日本にある。その名も「東北風土マラソン」。宮城県唯一のフルマラソン大会でもあるこの大会は、コース途中でこそアルコールは出ないが、ゴールした後に日本酒が飲める。エイドでは気仙沼の秋刀魚や南三陸のタコなど東北各地の名物が食べられるほか、日本酒の原料となる仕込み水も提供される。

【畔柳理恵】

 メドックマラソンEXPOには東北風土マラソンのPRブースも出展。日本食ブームの続くフランスでは、「SAKE」こと日本酒は根強い人気だ。
 東北風土マラソンは、第1回大会が今年4月27日に開催され、約1,200人のランナーが東北の食と日本酒を堪能した。

 第2回大会も2015年4月に開催される予定なので、HPをチェックしてみよう。

(文・写真提供/畔柳理恵)

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