世にも美味しい42.195キロ 食べて飲んで踊るメドックマラソン
【畔柳理恵】
メドックマラソンは、ワインの産地であるボルドーのメドック地区で、ぶどうの収穫直前の時期に広大なぶどう畑とシャトー(ワインの醸造所)の中にフルマラソンのコースを設けて開催される。優勝賞品はなんと、自分の体重と同じ量のワイン! 毎年約8,500人のランナーと3,000人のボランティアが参加する、世界最大規模のファンラン大会だ。
フランス全土はもちろん、ドイツ、スペイン、イギリスなどヨーロッパ各国、そして中国、台湾などアジアからも多くの酒飲み、もとい、ランナーが集まってくる。日本人ランナーも毎年約500人が参加しており、日本からのツアーも数多く催行されている。
第30回の記念大会となる今回は参加者を1万人に増やしたが、それでも3,000人がキャンセル待ちをしていたという。ランナーとともに訪れる関係者や見物客を合わせると、世界中から3万人もの旅行者が集まるという、ボルドーの一大イベントだ。
目立つが勝ち!世界から集まる仮装ランナー
「スーパーマンは祭なのか!?」なんて細かいことは気にしない 【畔柳理恵】
ランナーとともにメドックを訪れる友人や伴走者も仮装をした人が多く、小さな町は色とりどりの衣装を身に着けた人々であふれかえる。
仮装というより、もはや山車。本当にこのままフルマラソンを走るのか!? 【畔柳理恵】
フランスらしい集団を発見。小林幸子もビックリな手の込みよう 【畔柳理恵】
【畔柳理恵】
盛大に花火が打ちあげられ、サンバの衣装を身につけたダンサーがステージで踊るお祭りムードの中、1万人のランナーが次々と出発していく。走る者も見ている者も、この場に居られることが楽しくて仕方がない、という雰囲気が伝わってくる。
この日の天気は快晴。抜けるような青空の下、目にも鮮やかな仮装ランナーたちが、ぶどう畑の中を駆けぬけていく。
【畔柳理恵】
ワイン飲み放題! 豪華エイドの数々
最初のエイドでは朝食が食べられる。クロワッサンがフランスらしい。日本でもかつて大ブームになったカヌレは、ボルドーが発祥のお菓子だ 【畔柳理恵】
【畔柳理恵】
おおよそ1キロごとに設置されているエイドは、シャトーの中にあることも。ワインが飲み放題! 【畔柳理恵】
もちろん、エイドごとに異なるワインを飲むことができる。ボルドーだけに赤ワインが多い 【畔柳理恵】
シャトーにはバンドがいて、音楽でもてなしてくれる。テーマに合わせて仮装しているバンドもいる 【畔柳理恵】
コースのそこかしこで、住民や子どもたちが応援してくれるのもうれしい 【畔柳理恵】