武藤嘉紀「得点できたことが一番の収穫」=国際親善試合 ベネズエラ戦後コメント

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代表初ゴールとなる先制点を決めた武藤(右)。「得点できたことが一番の収穫」と手応えを語った 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

 サッカー日本代表は9日、横浜国際総合競技場でベネズエラ代表との国際親善試合に臨み、2−2で引き分けた。

 日本は5日のウルグアイ戦から先発を5人入れ替え、柴崎岳や大迫勇也らを起用した。前半はスコアレスで終えたものの、後半に入ると6分に途中出場の武藤嘉紀が代表初ゴールを決めて先制。その後、PKで同点に追いつかれたが、21分には柴崎の代表初ゴールで突き放した。しかし、26分にGK川島永嗣のミスで再び追いつかれ、試合は結局2−2のドローに終わった。

 先制ゴールを決めた武藤は試合後、「得点できたことが一番の収穫」と手応えを語った。その一方で「さらに相手のレベルが上がると、どれだけ通用するか分からない」と現状に満足しない姿勢を見せた。またフル出場した本田圭佑は「結果という形でチームに貢献したかった」とコメント。新戦力が自身を追い抜く可能性があるかという質問については、「僕はさらに上を意識しているんで、その間はおそらく抜かれない自信はある」と強気の発言を残した。

武藤嘉紀(FC東京)

「相手のレベルが上がった時にどれだけ通用するか」

(GKが一歩も動かなかったが)たぶん、あの段階で打つとは思わなかったんじゃないかと。(ゴールのイメージは)全然なかったです。どっちかと言うと、1人目がファウルを狙っていた分、抜けると思っていたけど、そこで倒れなければ絶対にチャンスになると思っていたので、なんとか耐えました。(パスの選択肢もあったと思うが?)パスの選択肢がある中でもシュートを打つことでGKも迷うと思っていたので、あそこは思い切って打ちました。

(監督の指示は)途中から出場するということは得点を求められていると思うので、今日はそれができて良かったです。監督からの指示は特になかったです。前の試合でだいぶ硬さも取れたので、今日はスムーズに入れました。(前半を見て)1本のパスで深い位置に切り込みすぎていて、真ん中でもらったり、タメを作ることが少なかったので、自分は間に入って攻撃を活性化させられればいいと思っていました。(代表で結果を出したが)3トップでやるのはFC東京でもやっているので迷いはないし、それがどういう形であれ、得点というのは狙っていかないといけないので、今日はそれができたことが一番の収穫です。

(足りないと感じた部分は?)パスミスだったり、最後のパスの正確性はまだまだ突き上げていかないといけない。そこはもっともっとやらないと。落ち着いてプレーするところでパスミスを減らさないといけないですね。(代表でも勝負できると感じた部分は)ドリブルだったり、緩急で相手を抜くことに関しては通用すると思いました。でも、さらに相手のレベルが上がると、どれだけ通用するか分からないので、探り探り自分の良さを出して、自分の良さが出ない相手になった時にどうやってプレーするかが大事になってくると思います。(左足のシュートは)右も左もそんなに変わらないです。昔、左ひざの手術をして、最近になってだいぶ良くなって、打ち込めるようになってきました。左足に関しては筋トレもやっているし、それも生きたと思います。

本田圭佑(ミラン/イタリア)

「僕はさらに上を意識している」

 リードしていたわけですから、有利な状況を生かせず、勝ちきれなかったというのは悔しいですね。(勝てなかった要因は)いくつかの要素が重なって、自分たちのミスもあった。でもネガティブになる必要はないのかなと。監督がどう会見で話したか分からないですけど、収穫もあったと思いますし、特にそっちの方をクローズアップして新体制を進めていく、良い形で自信を持って進めていくことが今、必要なことだと思います。

 個人としては、やはり結果という形でチームに貢献したかった。それをこの2試合では果たせなかった悔しさがあります。同時に責任あるポジションを任されて、チームのために何ができるかを自分なりに考えながら、そういうところではもちろん期間も短かったんですが、キャプテンとしての役目が果たせたか分からないですし、今までと違った形でチームには関われたかなと思いますね。(求められていたことをやれたのは収穫?)ピッチ上でいくつか監督が試みようとした部分を出せた部分はあるんですけど、個人的にもコンビネーションはそんなに簡単にいかなかった。質と量というところでやはりまだまだ足りないかなと思ってます。

(新戦力は自分を超えられる?)それはどうでしょうね。僕は当然、一生懸命もっと伸びようとしていますし、もしも僕が今後、彼らを意識し続けることがあれば、おそらく食われるでしょう。僕はまだまだ彼らを意識してないし、さらに上を意識しているんで、その間はおそらく抜かれない自信はありますし、今後も数年は必ずそれを維持できる、もしくは僕の方が離せると言う自信があります。

柴崎岳(鹿島アントラーズ)

「自分の考えているプレーは表現できた」

(硬さは)特になかったです。良い形で試合に入れたと思いますし、ボールタッチを多くしながらある程度、自分の考えているプレーを表現できたかなと思います。当然ミスもありましたけど、まずはプレーというよりは、その試合に対するスタンスを大事にしたい思っていたので、90分通してそこはブレずにできたかなと思います。

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