宮市亮「ぜひこのチャンスをつかみたい」=トゥエンテ移籍後インタビュー

構成:スポーツナビ

トゥエンテに期限付き移籍した宮市。「ぜひこのチャンスをつかみたい」と意気込みを語った 【写真は共同】

 2010年12月、イングランド・プレミアリーグのアーセナルに加入した宮市亮は、翌年1月にオランダ・エールディビジのフェイエノールトに期限付き移籍した。就労ビザが下りず、イングランドでプレーする許可が得られなかったためだ。しかし、宮市はそのオランダで飛躍のきっかけをつかむ。フェイエノールトでは12試合に出場し3ゴールを挙げる活躍を披露。一瞬で相手を置き去りにするスピードあるドリブルで、サポーターを沸かせていた。

 だが、オランダでのプレーが認められ、アーセナルに復帰して以降は苦難が続いた。分厚い選手層に阻まれ、満足に出場機会を得られない。ボルトンやウィガンといったプレミアリーグの他チームに期限付き移籍しても、今度は自身のけがにより、チャンスを逃した。昨シーズンはアーセナルに残留したものの、リーグ戦で出場したのはわずか1試合。今季はチームの大型補強の影響もあり、さらに出番が限られそうな状況だった。そんなときに届いたのがトゥエンテからのオファー。宮市は「ここでなら自分も成長できる」と感じ、期限付き移籍をする決断を下したという。欧州で初めてプレーした思い出の国で再び輝きを放てるのか。宮市が胸の内を語った。

「ここでなら自分も成長できる」

アーセナルでは出場機会に恵まれなかった。かつて飛躍のきっかけをつかんだオランダで再出発を切る 【写真:アフロ】

――オランダへようこそ。元気か?

 ありがとうございます。元気です。

――フェイエノールトからもアーセナルには連絡があったと思うが、どうしてトゥエンテを選んだのか?

 最終的に公式なオファーが来たのがトゥエンテだったので、トゥエンテというチームを選びましたし、トゥエンテというチームは常に上位争いをしているので、ここでなら自分も成長できるかなと感じ、トゥエンテを選びました。

――もう(欧州に来て)4年が過ぎた。オランダからアーセナルに戻り、プレミアリーグを経験してどう変わった?

 サッカー面で言えば大きなけがもしましたし、プレミアリーグでも何試合か出ました。ポジティブな面、ネガティブな面がありましたけど、人間としても大きくなったと思いますし、言語の面でもいろいろな人とコミュニケーションを取れるようになったので、そういう面では大きくなったと思います。4年前はまだまだ子供だった僕ですけど、20歳を過ぎて大人になったかなと思いますし、どこまで自分がこのリーグでやれるかを証明する良い機会だと思うので、ぜひこのチャンスをつかんでいきたいと思います。

――トゥエンテに入って、日本代表についてはどういう目標を立てるか? トゥエンテに何を期待しているのか、そして日本代表での将来についてはどうか?

 日本代表というものは誰しもが入りたいというか、そこにいたいと思える場所です。ただ、そこにいるためには自分のチームで活躍することが大事だと思うので、トゥエンテで一歩ずつ成長していって、早いうちに代表に入りたいと思います。

「若い選手にとって素晴らしいリーグ」

――サッカースタイルについて。プレミアリーグとオランダリーグはどう違うのか?

 やっぱり、激しさという面ではプレミアリーグの方が激しさがあるんですけど、オランダリーグは1対1の局面が多いですし、若い選手にとって素晴らしいリーグだと思うので、どんどん自分の良さを出していって、チャレンジしたいと思います。

――監督とは話したのか?

 電話ですけど話をして、本当に良いコメントを聞かせてもらいましたし、僕も本当に良い印象を持っているので、シーズンは開幕していますし、なるべく早くチームに溶け込めるように頑張っていきたいと思います。

――けがは完全に治っているのか?

 けがは完全に治っているので、あとはプレーするだけです。

――アーセナルにも在籍していた選手が(トゥエンテにも)いると思う。

 カイル・エベシリオという選手なんですけど、2年くらい前に彼がアーセナルにいて、僕もそのときにアーセナルにいたので、よく話もしていました。またこうやって何かの縁で一緒になれたので、お互いトゥエンテを優勝に導けるように頑張りたいと思います。

――これからチームに合流することは楽しみか?

 そうですね。本当に興奮していますし、早くチームに溶け込んで、1日も早く試合に出られるように頑張りたいと思います。

――日本のファンにメッセージはあるか?

 トゥエンテのために、自分の最大限のことをするので、遠い日本ですけど、ぜひ応援していただきたいと思います。
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