快挙達成の錦織「決勝まで行きたい」=全米OP試合後インタビュー

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第3シードのワウリンカを破り、準決勝進出を決めた錦織に試合後インタビューを行った 【写真:AP/アフロ】

 テニスの2014年シーズン最後のグランドスラム「全米オープン」が、米国・ニューヨークで行われ、大会10日目(現地時間3日)の男子シングルス準々決勝で錦織圭(日清食品)が第3シードのスタン・ワウリンカ(スイス)をフルセットの末に下し、日本人男子としては96年ぶりとなるベスト4進出を決めた。準決勝では現世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。

 準々決勝後、勝利した錦織に現地にてインタビューを行った。

トップ10を2人撃破し自信がついた

――試合前、コーチにはどのようなことを言われましたか?

 練習前はしっかり今日の戦術などを再確認して、やることをしっかり頭に入れて、ワウリンカ選手の弱点というか狙いどころや作戦をしっかり組み立てました。

――実際ベスト4に入ってみて、見える世界が違う実感はありますか?

 まだそれほど分からないのですが、初めてグランドスラムの準決勝までこれて、トップ10を2人破れたことは、すごい自信につながると思います。

――勝った瞬間、呆然としている感じでしたが?

 疲れていて、喜ぶ元気がなかったので。チームのボックスを見たらみんな飛び上がっていましたけど、そこまで元気がなかったです。
 ちょっとの驚きと、特に5セット目はブレークポイントをしのぐので精一杯だったので、そこからこうやって最後にチャンスが来て、2本目でしっかり決められたことがうれしかったです。

第5セットに放った一か八かのリターン

――第5セットは相手のサービスが取れなかったりしていましたが、そこは大丈夫でしたか?

 それもあると思います。なかなかリターンで動けなかったので。1ポイント目と2ポイント目を簡単に取られて0−30になる展開が多くて、0−40がほとんどでしたけど、なかなかチャンスが来なかったので。でも4−3と5−4のゲームではしっかり腰を落としてなるべく集中するのを意識してやっていたので、最後はリターンが入ったので良かったです。

――第5セットのリターンは今回のキモだったと思いますが、どれぐらい確信を持って打っていましたか?

 ほぼ一か八かでしたね。あんなに後ろからダウンザラインを打つのはセオリー的にはよくないことでしたけど。まあ自信もあったので、そこは一か八かでした。

――前の試合と同じタイミングとなるファイナルセットでのメディカルタイムアウトを取りましたが、あれは何か予防的な意味なんですか?

 ただのテープです。足のけがをしていたマメのところが徐々に痛くなってきていたので。

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