アギーレ監督「全員がゼロからスタート」 ウルグアイ、ベネズエラ戦メンバー発表

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自身初となる日本代表のメンバー発表会見に臨んだアギーレ監督 【スポーツナビ】

 ハビエル・アギーレ新監督率いるサッカー日本代表のメンバー発表会見が28日、都内JFAハウスで行われ、本田圭佑、長友佑都、柴崎岳ら23名が選ばれた。

 海外組は12名で、本田や長友、長谷部誠らワールドカップ(W杯)・ブラジル大会に出場した常連に加え、本大会のメンバーからは漏れた細貝萌や田中順也が復帰。一方の国内組は11名で、柴崎や武藤嘉紀といったJリーグでの躍進著しい若手が選ばれた。 またW杯のメンバーからは内田篤人、山口蛍、青山敏弘が負傷の影響で招集を見送られ、直前の試合で脳振とうにより途中交代した香川真司も選出されなかった。

 日本は9月5日にウルグアイ、9日にベネズエラと国際親善試合を行う。

アギーレ「“戦う、競争力のあるチーム”を見せたい」

登壇者:
ハビエル・アギーレ(日本代表監督)
原博実(日本サッカー協会専務理事兼技術委員長)

 W杯後、初めての試合になりますこのキリンチャレンジカップ。アギーレ監督を迎えて最初ですし、来年1月のアジアカップに向けて、1戦1戦、大事に戦ってくれればと思います。その中でまず、通訳の羽生(直行)さん。皆さんご存じのように、Jリーグの経験も豊富ですので羽生を通訳に。それともう1人、渡邉(幸治)と2人体制で。GKコーチのリカルド、コーチの手倉森(誠)と早川(直樹)は五輪代表を兼任しますので、通訳も2人で対応しながらコミュニケーションをとっていきたい。

 すでに報道があったと思いますが、原口(元気)と香川に関しては、クラブと連絡をとって、けがのために今回はメンバーから外させてもらいました。今回は2人とも間に合わないだろうということです。初めての試合ということで、先ほど言ったように新しい日本代表の姿を見せて、さらに世界に向かって戦っていきたいと思います。

アギーレ 原さんが言ったように、ここから新しいスタートになる。このプロジェクトに一丸となって挑みたいと思う。初戦から“戦う、競争力のあるチーム”を見せたい。そして常に勝利を目指して戦うチームを見せたいと思う。もちろん2〜3回のトレーニングで、いいサッカーを見せるのは難しい。そして現在のわれわれの目標は、この試合をしっかり戦い、選手たちのことを把握して、最終的にアジアカップでいい結果を残すことだ。

 この短い視察期間を経て、11人のJリーグの選手を招集した。そして欧州でプレーしている12人の選手と融合させたいと思う。このウルグアイ戦、ベネズエラ戦で見せたいのは、“しっかり戦って勝利を目指す、できるだけいいサッカーを見せるチーム”だ。日々向上させていきたいと思う。

<メンバー発表>

GK:
川島永嗣(スタンダール・リエージュ/ベルギー)
西川周作(浦和レッズ)
林彰洋(サガン鳥栖)

DF:
水本裕貴(サンフレッチェ広島)
長友佑都(インテル/イタリア)
森重真人(FC東京)
吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)
酒井宏樹(ハノーファー96/ドイツ)
坂井達弥(サガン鳥栖)★
酒井高徳(シュツットガルト/ドイツ)
松原健(アルビレックス新潟)★

MF:
長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)
細貝萌(ヘルタ・ベルリン/ドイツ)
田中順也(スポルティング・リスボン/ポルトガル)
森岡亮太(ヴィッセル神戸)★
扇原貴宏(セレッソ大阪)
柴崎岳(鹿島アントラーズ)

FW:
岡崎慎司(マインツ05/ドイツ)
本田圭佑(ACミラン/イタリア)
柿谷曜一朗(バーゼル/スイス)
大迫勇也(1.FCケルン/ドイツ)
皆川佑介(サンフレッチェ広島)★
武藤嘉紀(FC東京)★

★は初招集

これからも選手は見ていく

――監督と原委員長に質問。このメンバーで具体的にどんなサッカーをピッチで表現したいと思うか。それと原委員長、W杯ブラジル大会のメンバーが12人、初招集が5人いるが、このメンバーを見た率直な印象を教えてほしい。

アギーレ 相手よりボールを持つチーム。相手より攻撃を仕掛けるチーム。だが、バランスのとれたチームを目指したい。最初は日々のトレーニングから始めるが、簡単ではないと思う。しっかりスペースを使いながら相手よりボールを持つ状況を作ること。そして失ったらすぐに奪い返す姿勢を見せたい。賢いチームでなければならない。ピッチの各エリアで何をしないといけないか、仕事を把握することが必要だと思う。

 今回のメンバー選考に関しては、新しいコーチングスタッフに任せてあるので、短い時間の中でいろんな選手を選んでいる。これですべてが決まったわけではなく、アジアカップまでいろんな選手を見極めながら戦っていくと思いますし、フレッシュなメンバーが何人か入っていて、非常に興味深い選考だと思います。

――初選手のメンバー5人は、どういう意図で選んだか?

アギーレ 私は過去のリストを見て選んだのではない。テグ(手倉森)、ハヤ(早川)、シモ(霜田正浩)の意見を聞きながら決めた。たくさんの試合へ視察に行ったし、ビデオもたくさんチェックした。そして原さんが言ったように、この2試合でベストと思われるメンバーをリストアップした。もちろん、これからも選手は見ていく。そして過去の代表に入っていたことを基準にするのではなく、選手を選んでいきたいと思う。

――就任会見で「日の丸を背負う意識を強く持つ」ということを言っていたが、それは札幌の試合でも選手たちにアピールするか?

アギーレ もちろんだ。日本代表の一員であることに、誇りを感じて戦わなければならない。そしてどの大会でも日本サッカー、そして日本に対する誇りを持たなければならない。

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