お寺の境内で前代未聞の格闘技大会開催=須藤元気が仕掛ける武道「一騎討」とは?
須藤元気(中央)が主宰した第1回「一騎討」。お寺の境内を舞台に前代未聞の格闘技大会が行われた 【長谷川亮】
お寺に試合場…須藤「江田島塾長の気分」
お寺に試合場という異次元空間に須藤は「江田島塾長の気分」と興奮 【長谷川亮】
大会は最初に善立寺の住職が祈祷を行い、その後で主宰者・須藤のあいさつへ。お寺に試合場という現実離れした眼前の光景に、「男塾で言うところの江田島平八の気分です」と、須藤もやや上気した様子を隠せない。
太鼓の生演奏をバックに選手入場
選手は太鼓の生演奏をバックに朱色の敷物が敷かれた階段を1人ずつ降りながら登場 【長谷川亮】
そしていざ試合が始まると、選手たちは控え室に戻るのではなく、試合場の傍らで座して戦いを見守り、自身の出番を待つ。これも「一騎討」ならではの光景だ。
中村“アイアン”は袴を身に着け出場
中村“アイアン”浩士(左)は須藤のリクエストに応じ袴を身に着け出場 【長谷川亮】
反対ブロックを勝ち進んできたのは、2011年と12年のブラジリアン柔術・全日本王者である細川顕。引き込んだところをアキレス腱固めで中村に狙われる場面もあったが対処して極めさせず、三角締め→オモプラッタ→バックポジションと流れるように動き、最後はそこから送り襟締めを極め、見事「一騎討」の第1回優勝者となった。
“和”を意識し日本の武道、柔術を世界に発信
第2回大会開催と世界進出に手応えをつかんだ須藤元気 【長谷川亮】
今後は第1回大会の映像を世界に配信することで「必ず反響があるし、海外のメディアが取り上げてくれるっていうのは読んでいます」と語り、「WORLD ORDER」と同じ手法で話題を集め、大会を継続していくことを狙う。
「お正月に紅白の垂れ幕の中でやったらカッコいいと思うんですよね」
「第2回からは天下一武道会みたいに“落ちたら負け”にしようかなと」
「本当はナギナタとかの試合も1つ入れようと思っていたんです」
今回は実現に至らなかった様々なビジョンも、すでに須藤の中には溢れんばかりとなっている様子。
江田島塾長ならぬ須藤塾長が、次はいかなる異世界を見せてくれるのか。夜のとばりが下りたお寺を後にする観客の後ろ姿には、すでに次回大会への期待が感じられた。
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