計8発の乱戦となったFC東京vs.浦和=ゴール映像と選手解説で試合を振り返る

構成:スポーツナビ

武藤(14番)が2ゴールを決めたFC東京だが、首位・浦和とドローに終わった 【写真は共同】

 J1第21節が23日に各地で行われ、5位・FC東京と首位・浦和レッズの上位対決は大激戦の末、4−4の引き分けに終わった。

 日本代表のハビエル・アギーレ監督が視察に訪れた一戦は、序盤から大きく動き出す。前半6分、浦和が梅崎司のゴールで先制。しかし、FC東京は9分に高橋秀人、15分に武藤嘉紀、23分に河野広貴が得点し、3−1と逆転する。43分に興梠慎三のPKで1点差に迫った浦和は、後半15分にも平川忠亮が決めて試合を振り出しに。4分後に再び武藤にゴールを許した浦和だが、後半35分に李忠成のPKでドローに持ち込んだ。

 前節まで浦和が14失点でリーグ最少。FC東京が15失点で2位と、両チーム共に堅守を誇っていただけに、試合前はロースコアの展開が予想されていた。だが、終わってみれば両軍合わせて計8ゴールが生まれた。選手たちはこの結果をどう捉えているのか。得点シーンを解説してもらいつつ、試合を振り返る。

前半6分 梅崎司(浦和レッズ)

カウンターからパスを受けた梅崎が、相手の股間を抜くシュートを決める


映像提供:スカパー!

梅崎の解説
「シュートはイメージ通りでした。ウガ(宇賀神友弥)が左からオーバーラップしてるのは分かってましたし、声も聞こえていた。ただ立ち上がりと言うのもあって、自分で勝負しようと。うまく相手の股を開かせることができたかなと思います。前の試合を見て、(FC東京は)立ち上がりはマークが結構ルーズな部分があるなと思っていました。カウンターに対してはどこでつぶすのか、マークを誰が見るのかという部分ですね。

 ここ最近はシュートに対しての意識がすごく明確です。チームのコンビネーションが非常に大事ですし、それがないとまず試合に出られない。そうした中でポジティブに仕掛ける力、ゴールを決められる力というものが、自分らしさをもっと生むだろうし、自分も乗れる。コンビもより生きると思うし、相乗効果が生まれると思うので、そこは意識してますね」

前半9分 高橋秀人(FC東京)

太田宏介の右CKから、ニアに走り込んだ高橋がヘッドで流し込む


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高橋の解説
「マークについていた森脇(良太)君がファーを消していたんで、ニアに行きやすかった。良いボールをくれた太田さまさまですね(笑)。J2時代はああいう形で2、3点取っているし、自分なりに感覚はある。得意な形ではあります」

アシストした太田の解説
「試合前日もCKの練習をやりすぎて日が暮れちゃったので、その成果が出ました。CKからの得点がFC東京には少なかったので、素直にうれしかったし、ヒデ(高橋)が良い入り方をしてくれた。あそこ(ニア)だけを狙っていました。狙っていたところから点を取れたし、失点した直後に取れたのは良かったと思います」

前半15分 武藤嘉紀(FC東京)

平山相太からのスルーパスに抜け出した武藤が、GKとの1対1を冷静に制す


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武藤の解説
「相手のディフェンスラインが高く、自分の良さを出そうと思って抜け出せたので、そのままゴールを狙うことができました。あそこでカットインして行って、横パスだったり、シュートが外れてしまうことが多かったので、チームの練習後に個人であの練習をしていたんです。今日はその成果が出たんじゃないかと思います。(パスを出した)相太君はいつも自分の動きを見てくれているので、本当に良いパスだったと思います。ゴールから逆算して理詰めにもなっていますし、前の3人とのコンビネーションもだいぶ深まってきたので、そこが良い点なんじゃないかと思います。

(DFの間に飛び出したが)那須(大亮)さんの裏に走ったらフリーになるなと分かっていたし、最初のタッチでGKの方に一直線に抜けられた。それがゴールを決めることができた要因なのかなと思います。那須さんも森脇さんも自分がサイドに抜けることをだいぶ警戒していて、今日はスペースがなくて困っていたんですけど、最初の方にああやって決められて良かったなと思います」

前半23分 河野広貴(FC東京)

自ら得たPKを河野がゴール左隅に決める


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前半43分 興梠慎三(浦和レッズ)

自ら獲得したPKを興梠が豪快に蹴り込む


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