日米野球にプホルス、カノらがやってくる 小久保監督「戦いがいある」(動画付き)

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「今からワクワクしている」

 8年ぶりに開催される日米野球にMLBのスター選手が出場する。11月に行われる「2014 SUZUKI 日米野球」の会見が20日、都内で行われ、野球日本代表「侍ジャパン」と対戦するMLBオールスターチームにアルバート・プホルス(エンゼルス)とロビンソン・カノ(マリナーズ)、ヤシエル・プイグ(ドジャース)、アダム・ジョーンズ(オリオールズ)の4選手が出場予定であることが発表された。

 2017年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で覇権奪回を目指す侍ジャパンにとって格好の相手。侍ジャパンを率いる小久保裕紀監督は「日本のファンにとってもなじみのあるトップ選手。今からワクワクしている。17年WBCに向けた強化試合としては非常に戦いがいがある」と話し、表情を引き締めた。

自分たちの野球が世界一と証明に来る

 過去にベーブ・ルースやルー・ゲーリッグらも出場した日米野球。これまでの選抜チームではなく、日本は侍ジャパンとして挑む一戦に、現役メジャー最強打者の呼び声が高いプホルスが初来日するほか、13年WBCで世界一となったドミニカ代表の一員だったカノ、若手注目ナンバーワンのプイグ、3度オールスターに出場しているジョーンズが選出された。また、監督には、ダルビッシュ有が所属するレンジャーズのロン・ワシントン監督が務めることも発表された。
 小久保監督は「日本の野球ファンが心躍らすメンバー」と評し、「真剣味が増した。残りのメンバーの発表も楽しみだ」と語った。

 会見に出席したMLBジャパンのジム・スモール・マネージングディレクターは「過去の日米野球は、自分のプライドのため、自分の実力がどれほど通用するかという戦いだったと思うが、WBCが開催され侍ジャパンが過去に2度優勝し、ファンの間でも日本の野球(プロ野球)、アメリカの野球(MLB)のどちらが世界一なのか楽しみになっている。今回、MLBの選手たちは自分たちの野球が世界一だと証明するために来る。真剣勝負になるだろう」と期待した。

日本人メジャーリーガーの来日の可能性は?

 今年の日米野球は、親善試合と位置付けられていた従来とは異なり、真剣勝負の意味合いが強まっている。試合ではWBCと同じく球数制限(80球)やWBC使用球の採用、延長タイブレーク制を導入し、「17年を見据えた」(小久保監督)試合となる。小久保監督は球数制限の採用による選手選考の影響について「当初先発投手(の数)は試合の頭数くらいを考えていたが、もう少し多く招集しないといけないと思っている。80球だと4〜5イニングだと思うので、チームで先発の選手にも途中からいってもらうことになる。本番(WBC)に向けたいい準備になると思う」と、前向きにとらえた。また、タイブレークについても「今や、国際大会では当たり前のルール。選手にとっても、自分にとっても良い経験」と、うなずいた。

 気になる田中将大(ヤンキース)やダルビッシュら日本人メジャーリーガーらは今回、MLBオールスター側で出場すると見られる。小久保監督は「本番の時は日本代表として名が挙がる選手たち。今回は彼らと対戦する日本の選手たちの方がどうレベルアップしているのか対戦を楽しみにしているのではないか」と、日本人メジャーリーガーの凱旋に期待した。しかし、実際に招集されるかは未定。スモール・マネージングディレクターも招集の可能性について「声は掛けている」と話すにとどまった。

 MLBオールスターチームの残りメンバーは9月末に発表予定。11月11日に甲子園で阪神・巨人連合チームと日本プロ野球80周年記念試合を行ったのち、12日からの日米野球(大阪・京セラドーム、東京ドーム、札幌ドーム、沖縄セルラースタジアム)に臨む。
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