人気の吉田ルート、最短の富士宮ルート フジヤマNAVIの登山ガイド(3)

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 富士山の山頂へ向かうルートは、「吉田ルート」「富士宮ルート」「須走ルート」「御殿場ルート」と4種類あることをご存知ですか? 各登山ルートはそれぞれに特徴があります。自分に合ったルートを選びましょう。
“富士山エリアを完全ガイド”がコンセプトの富士山情報サイト『フジヤマNAVI』が、富士山山頂への登山ルートをご紹介します。今回は「吉田ルート」と「富士宮ルート」です。

吉田ルート

(C)フジヤマNAVI 【フジヤマNAVI】

 富士スバルライン五合目を拠点にした「吉田ルート」には、毎年多くの観光客と登山者が訪れます。山小屋の数がもっとも多く、途中2ヶ所に救護所があり、登山未経験の人や初めて富士山に挑戦する人におすすめのルートです。登山者が多いので道迷いの心配は少ないのですが、その分混雑は避けられません。山頂でご来光を見るための登山者が列をなし、夜明け前の時間帯に渋滞が始まります。登りと下りでそれぞれ専用道を利用します。

○コースのポイント
・山小屋、休憩場所がもっとも充実している
・救護所があるので万が一のときに安心
・登りと下りで専用道がある
・首都圏からのアクセスが便利

○標準コースタイム
・登り
距離:7.5km、時間:6時間
・下り
距離:7.6km、時間:3時間

・五合目標高:2,305m(富士スバルライン五合目)
・山頂標高:3,720m(久須志神社)

吉田ルートの登り方

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五合目→六合目
 広場奥にある登山口から幅の広い登山道をなだらかに登っていきます。道がやや下り気味になったところが泉ヶ滝で、分岐になります。右の登山道を進み、樹林を抜けると富士山安全指導センターがある六合目に到着。

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六合目→七合目
 砂の斜面を大きくジグザグに登ります。ここから先は日除けがないので、日中の日差しが強いときは帽子をかぶるなどの対策をしましょう。山小屋があるところが七合目。それまでは単調な登りが続きますが、一定のペースで歩きましょう。

七合目→八合目
 最初の山小屋が花小屋。ここから七合目になります。足元は急な岩場になり、10分ごとに山小屋が現れます。山小屋がたくさんあるのでついつい休みたくなりますが、長時間休憩を取りすぎるのは疲れやすくなって逆効果。ゆっくり進みましょう。

八合目→本八合目
 標高が3000mを越え、気温も下がってきます。人によっては酸素が薄いと感じるかもしれません。息が上がらない程度のゆっくりペースで登りましょう。休憩では食事や水分を摂るなどして、体調を整えることが大切です。

本八合目→頂上
 ここから傾斜がより強くなります。八合五勺にある御来光館が最後の山小屋。鳥居のある九合目を過ぎれば、山頂はもうすぐです。でもここが一番キツイところ。自分のペースでいいので、焦らず登っていきましょう。石段を上がれば久須志神社に到着です。お疲れ様でした!

下山

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 下山専用道を利用します。下山口は久須志神社横にならぶ山小屋の先にあります。八合目まで下ると吉田ルートと須走ルートの分岐があります。2014年はこれまでの場所から50m下に分岐点が移動しました。現地での最新情報に注意して下さい。また下山道には売店もありません。山頂で水分を補給しておきましょう。

吉田ルート下山時の「道まちがい」に注意!

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 富士登山のルートは道迷いがないように整備されていますが、下山時に予定していたルートと違うルートを下ってしまう「道まちがい」が多発しています。特に間違えやすいポイントが吉田ルートと須走ルートの分岐点。山頂から吉田ルート、須走ルートともに同じ下山道を下り、八合目(江戸屋)で分かれます。この分岐点に気が付かないと、吉田ルートを下るはずが須走ルートを下ってしまいます。この間違いを少しでも減らすため、下山道の分岐位置を変更します。現地での最新情報に気を付けてください。

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著者プロフィール

“富士山エリアを完全ガイド”がコンセプトの富士山情報サイト(運営:富士急行株式会社)。富士登山や富士山を眺めるハイキングといったアクティブ派向けのコンテンツをはじめ、「地域」や「季節」に合わせた富士山をさまざまな視点から楽しめる特集記事を掲載。また、地元旅行会社と連携した富士登山バスツアーも紹介しています。

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