超危暴軍の大原がGHCジュニア王座挑戦 負傷欠場の石森にはタッグ王座返上迫る

プロレスリング・ノア

ジュニアタッグリーグ初制覇を果たした超危暴軍の拳王(右)&大原 【写真:プロレスリング・ノア】

 プロレスリング・ノアは17日の石川・金沢大会で、超危暴軍の大原はじめがGHCジュニア王座に挑戦することを発表した。2日の「ジュニア・ヘビー級タッグリーグ戦」決勝で、原田大輔 &クワイエット・ストーム組を下して初優勝を飾った拳王&大原は、4日に行われた記者会見で原田の持つGHCジュニア王座挑戦をアピールするとともに、負傷欠場が決まったGHCジュニアタッグ王者の石森太二(左ヒザ半月板損傷及び内側側副靭帯損傷)にベルトの返上を要求した。

大原「まず超危暴軍にベルト一本持ってきたい」

――ジュニア・タッグリーグ戦を振り返って?

拳王 この前リング上でも言ったけど、1月に超危暴軍つくって“ノアを変えてやる”とか言いながらそれほど実績を出せてなかったので、今回ね、ようやく俺と大原でジュニア・タッグリーグ優勝できて、これから超危暴軍として“ドンドン登って行こう”っていう気持ちになってます。

大原 この間も裏で言ったんだけど、なんでもそうだけど寝かせる時間っていうのは凄く重要で、おいしいワインも寝かせておくからおいしくなるんであって。我々も寝かせる期間が必要だったのかなって思います。それでやっと今、超危暴軍のファイトスタイル、拳王&大原はじめ、この二人のキャラクターがノアに浸透して、ノアだけじゃなくプロレス界全体に広がってきたんじゃないかな。それでちょうどタイミングが合った感じで結果が、実績が出たんじゃないかと思ってます。
 今回タッグリーグの決勝戦であたったのが今、GHCジュニア・ヘビーのベルト持ってる原田大輔。自分が原田大輔から直接カウントスリー獲ったわけですから、一番自分が挑戦する人間としてはふさわしいんじゃないかと。さっきも拳王が言ってくれたけど、半年間実績もなかったし、正直口だけだった。でもこれで挑戦する材料は揃ったと思うから、是非、挑戦してヤツからベルト獲りたいと。タッグ(リーグ)も獲ってるわけだから、言わば一番のタッグチームじゃないですか。ジュニアタッグのタイトルに挑戦する権利があると思うから、シングルもタッグも両方獲りますよ。

――シングル挑戦が金沢で決まりましたが?

大原 あっ決まった? ほんと? 今会社からも正式にOKが出たみたいなんで自分、金沢で原田大輔のベルトに挑戦させてもらって、まず超危暴軍にベルト一本持ってきたいと思います。

石森には欠場するんなら返上しろよって言いたい

ジュニアタッグリーグを制した超危暴軍は負傷欠場の王者・石森にベルト返上を要求 【前島康人】

――ジュニアタッグは石森選手が欠場となってしまいましたが?

大原 ケガ? ケガしたんですか? 欠場……うそくさくね?

拳王 俺たちが優勝してね、ビビッて欠場とか言ってるんじゃないかなと。欠場するんなら返上しろよって言いたい。そうしたらおのずとタッグリーグ優勝したんだから俺たちチャンピオンだろ。

大原 タイトルマッチから逃げてさ、ベルト失いたくないがために逃げてるんじゃないのかなっていう気がしてならないんだよね。欠場するんだったら俺らの前に来て、詫びいれるなり一言あってもいいんじゃないのかな?

拳王 詫びいれるのは面白すぎでしょ。是非それはやってもらいたいね。

大原 “すいません、わたくしケガしてしまったので拳王さん、大原さん、試合できません”と。チャンピオンベルト返上して。またタッグリーグじゃないけど、ベルト挑戦のトーナメントを開いてもらって、ウチらとやる人間決めたら興行としては盛り上がるんじゃない?どうすんだろ石森、コメント取ってきてください。

――返上するべき?

拳王 欠場するんであれば返上するのは当たり前だと思うし。今のノアジュニアのタッグで一番っていうのはベルト持ってるあいつらっていうより、このタッグリーグ優勝した俺たちだと思うんで。欠場して返上するのは当然だね。もし返上しないんなら、ケガしてる足で戦いに来いよ。なんでもやってやるよ。あいつがよ、これからよ、何カ月で復帰するかわからないけど、歩けないくらいにしてやるよ。タッグリーグで優勝もせずにチャンピオン面してるくらいだったら。

大原 会社からの発表だから俺は信用ならんね。ケガしてるのを自分の目で見てないからわからん。石森が直接来て、俺らの前で(ケガの具合が)“こんな感じで”って言ってくんないと。俺らから逃げてるんじゃないやっぱ。うちらの超危暴スタイルが定着して、結果も出しちゃったから怖いんじゃないかな、超危暴されるのが。ウチら超キボイからね。

――試合会場に来て? それとも直接?

大原 どっちでもいいけど、うちらが実績だして、それからタイトルマッチっていう流れは普通なのにそれを崩されるわけだから、ウチらとしては面白くないよ。せっかくジュニアタッグで盛り上がってる流れをつなげていきたいのに、試合もできないんだったら拍子抜けしちゃうね。俺たちだけじゃなく、お客さんにとってもノアのファンも拍子抜けしちゃうんじゃない?

タッグの次はジュニアのシングルの一番を決める大会を

タッグリーグを制した大原はジュニアのシングルの一番を決める大会を希望 【写真:プロレスリング・ノア】

――シングル挑戦が決定しましたがチャンピオン・原田大輔はどういう存在?

大原 あの〜彼は非常に自分の目から見て、オールマイティな格闘ゲームの主人公みたいなキャラクター。凄く万能的な能力を持ってて、何しても人より秀でた選手だなと思ってます。彼とこの間戦ってみて、非常に攻撃が厳しくて、幅広いファイトスタイルができる選手なんで凄く強いと思います。でも自分の持ってるものは、彼が経験したことのないような海外の経験とか、幅の広いファイトスタイルができる。普段はテクニックだったり、ラフが目立ったりしてますけど、この前みたいなハードな試合もできますので、彼がどう来るかによって、そこは毎回対応していきたいと思います。

――拳王選手はサポートしていく?

拳王 もちろん。大原のサポートをして超危暴軍のこの勢いを持続させたいし。今が超危暴軍の旬だと思うし。この勢いを止めたらこれ以降、ノアの中心にいけるかもわかんないんでね。このチャンスをね、チームとして必ずつかんでね、ドンも復帰したし、丸藤の持つベルトに挑戦しようと、“かかってきなさい”って言ってるんでね。大原もにも獲ってもらって、ドンにも獲ってもらって、マイバッハと俺もこの勢いにのって超危暴軍をノアの中心にいかせたいね。

――当日はセコンドにつく?

拳王 セコンドにつくかつかないかは試合のお楽しみだろ。そんな試合前から情報を公開するような、そんなバカな野郎どもとは違うんで。ネチネチと腹のドス黒い集団なんで。それはフタを開けてのお楽しみ。

―24日の後楽園で森嶋選手がヘビー級王座に挑戦が決まりましたが?

大原 そこはウチらが盛り上がってるわけだからチーム一丸としてね、やってく。タイトルホルダー全部変えます。超危暴がベルト独占するような勢いを見せたいと思います。

――大原選手は結果を出したら「言いたいことを言う」といっていたが?

大原 言わせてもらうなら、ジュニアタッグリーグをこうやってやったんで、次はシングルの一番を決める大会とかをね、メンバーも揃ってて面白いんで。この際横にいる超ツエー相方ともね、当たる機会があったらワクワクするし、そういう大会をやってほしいなと思いますね。あと欠場して逃げてるらしいけど石森もシングルで潰したいしね。

――シングルリーグは過去に一回しか行われていませんがチャンピオンになったら開催を?

大原 そうですね、強行的にやらせてもらうかもしれないし、やりたいことを叶えていきたいですね。

原田「大原はじめの“力量”をみてみたい」

8.17金沢で大原の挑戦を受けるGHCジュニア王者・原田 【写真:プロレスリング・ノア】

――大原の挑戦を受けることになったが?

原田 ジュニアタッグリーグ戦の決勝で、大原はじめにノアに来てから初めて負けて、しかもああいう舞台で負けて、挑戦表明されて。自分としては断る理由もないですし、ぜひやりたいと思っていたので、すぐに組んでもらえてうれしいです。大原とはシングルは“マイバッハ SUWA Jr.”時代から負けたことがないんで、何回もやって何回も勝っている相手なんで、 油断はせずに自分のプロレスをして勝ちたいと思います。

――警戒点は?


原田 気をつけることは複雑なジャベ(関節技)とか丸め込みです かね。まだ出してないものも持ってると思うんで。僕に大阪でプロレスを教えてくれた先生のツバサ選手はメキシコでずっとやってきた選手。大原はじめのデビュー戦の相手、松山勘十郎選手とも何回もやってますし、その大原はじめは勘十郎にも(デビュー戦で)負けてますし。大阪時代に“メキシコ仕込み”についての勉強はしてきてるんで大丈夫です。

――ジュニア・タッグリーグ戦は悔しい結果になったが?

原田 ジュニア・タッグリーグ戦が始まって、スペル・クレイジーと旭志織に負けてしまって、チャンピオンとしてふがいないことを続けてしまった。決勝では絶対に勝ってやろうと思ってたんですけど、そこでも負けてしまって……。今、チャンピ オンとしての価値を下げてしまったんで。この防衛戦をしっかり勝って、あと負けた2人にもやり返すチャンスを会社に作ってもらって、チャンピオン としての価値を再び上げていきたい。

――今回も超危暴軍が介入してくる可能性があるが?

原田
 それは前回(7月の有コロ)の拳王が挑戦してきた時に経験済み。乱入してくるんならこっちも玄藩さんもいるし、クワイエット・ストームもいる。“おまえら同じことやってくるのか?”って聞きたいですね。同じ方法でやってくるんだったら結果は自ずと見えてる。逆に大原はじめの“力量”をみてみたいですね。

――超危暴軍の勢いは感じる?

原田 どうなんですかね? グループっていうのは出来たときに一番勢いがあるんでしょうけど、出来た時にはヘビー級の2人はすごいなって感じましたけど、ジュニアに関してはそこまで感じなかったですし。実際、この前、大原に負けて“久々に負けたなぁ”って感じでしたし。今回の優勝でどこまで勢いを持ってくるのか楽しみです。

――余裕がある?

原田 負けておいて余裕があるってのはおかしいかもしれないですけど、シングルマッチで何回もやってるんで。よっぽどのことがない限り負けることはないと思ってます。

――舞台が金沢。東京、大阪以外での防衛戦となるが?

原田 金沢で試合をしたのが去年が初めて。でも、大阪だろうが東京だろうが金沢だろうが、気持ちの変化はないんで。タイトルマッチとして挑む以上、地方だからといって手を抜くわけでもないですし、いつも通りの原田大輔のプロレスをして防衛したいと思います。
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