いい大人が朝からびしょ濡れ大騒ぎ！ エクストリーム水鉄砲運動会
水鉄砲、子どものおもちゃと侮るなかれ
今回感じたもうひとつの魅力は、水鉄砲ごとにちがう「性能」だ。それぞれフォルムが違えば強みとなる機能も違う。飛距離を重視したものから、ピストン型の構造を採用して途切れず水が出続けるように工夫されたものまで、もはや子どものおもちゃというには余りあるものばかりだった。いま大人たちのあいだでも水鉄砲がブームというが、それもうなずける。
玉入れの要領で高い場所に置かれたバケツに水鉄砲で水を注ぎ入れる「シューティング水入れ」という競技では、勢い余って飛沫がバケツを飛び越えてしまう参加者が続出。でも、狙い続けてたまにホールインワンを決めて歓声が上がったり、降ってきた飛沫をみんなで浴びてテンションが上がったり、最終的にはみんなで水を掛け合う祭りと化した。
普段はスーツ姿に身を包む社会人たちが、出社前の１時間だけ小学生に返って思い切り遊びまくった「エクストリーム水鉄砲運動会」。この日の東京も相変わらずの猛暑であったが、水浸しになった閉会後のグランドには、ひと足先に秋風のような涼しい風が吹いていた――。