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MLB球宴で躍動する「次の顔」は誰だ?
“真夏の夜の夢”を彩るスターを一挙紹介
チームだけでなく、球界全体のキャプテンとして慕われたジーター。最後の球宴は「1番・ショート」で先発出場する
チームだけでなく、球界全体のキャプテンとして慕われたジーター。最後の球宴は「1番・ショート」で先発出場する【写真:USA TODAY Sports/アフロ】

 2014年のMLBオールスターゲームが、日本時間7月16日(現地時間15日)、ミネソタ・ツインズの本拠地ターゲット・フィールドで行われる。田中将大(ヤンキース)の故障辞退は残念ではあるが、ダルビッシュ有(レンジャーズ)、上原浩治(レッドソックス)という2人の日本人ピッチャーが出場する。


 しかし、“夢の球宴”の見どころはもちろん日本人選手の活躍だけではない。世界中から集まったスーパースターたちの競演が見られるのがオールスターの醍醐味(だいごみ)。特に長きに渡ってMLBを支えてきたデレク・ジーター(ヤンキース)が今季限りでの引退を表明しており、今年の球宴は「球界のキャプテン」への惜別の場であるとともに、次代のヒーローたちへの橋渡しの舞台でもある。そこで今回は、ミネソタの地で躍動する「MLBの次の顔」候補たち6人をピックアップし、その魅力を紹介していきたい。

究極の5ツールプレーヤー、マイク・トラウト

「次のMLBの顔」最有力候補。究極の5ツールプレーヤーとしての期待も高いトラウト
「次のMLBの顔」最有力候補。究極の5ツールプレーヤーとしての期待も高いトラウト【写真:USA TODAY Sports/アフロ】

 ジーターが去った後にMLBの顔になるのは誰か? という問いの答えとして、真っ先に名前が挙がることが多いのが22歳のマイク・トラウト(エンゼルス)である。


 レギュラーに定着した12年に打率3割2分6厘、30本塁打、49盗塁、13年は打率3割2分3厘、27本塁打、33盗塁と2年連続で最高級の数字を残したトラウトは、今季前半戦でも打率3割1分、22本塁打と好調。6月27日のロイヤルズ戦で489フィート(約149メートル)の特大ホームランを放ったかと思えば、盗塁も10度の機会をすべて成功させてきた。


 走投守をすべて備えた究極の5ツールプレーヤーが、現役最高の選手であることにもう疑問の余地はない。ジーター同様にクリーンなイメージのロールモデルというだけでなく、キャリアを通じてとてつもない数字も残しそうで、近い将来にNBAのレブロン・ジェームスのようなスポーツの枠を越えた存在になっても不思議ではない。


 全世界のベースボールファンに、“真夏の夜の夢”を見させるのがオールスターゲーム。ミネソタの地でも、トラウトには現代のスーパーヒーローらしい活躍を期待したいところだ。

45年ぶり三冠王、ミゲル・カブレラ

2012年に45年ぶりの三冠王を獲得。現役最強打者の名を欲しいままにするカブレラ
2012年に45年ぶりの三冠王を獲得。現役最強打者の名を欲しいままにするカブレラ【写真:USA TODAY Sports/アフロ】

 13年8月にESPNが行った「MLBの顔は誰か?」という投票では、やはりジーターが38%の票を集めて1位だった。そして、「球界のキャプテン」に次ぐ2位(25%)の票を獲得したのが現役最強打者のミゲル・カブレラ(タイガース)である。


 3拍子そろったトラウト(同投票では16%で4位)と比べ、ベネズエラ出身のカブレラはいわゆる“打つだけ”の選手。しかし、その打撃に関しては現役では右に出る者はおらず、持ち前のバットコントロールは歴史上でもかなりのレベルだろう。


 12年にはMLB45年ぶりとなる三冠王を獲得し、MVPも受賞。昨季も故障に悩まされながら打率3割4分8厘で3年連続首位打者を獲得し、44本塁打、137打点という驚異的な成績をマークした。今季も打率3割6厘、14本塁打という高水準の数字を残しながら、それでも“不調”などとささやかれてしまう事実がカブレラの恐ろしさの証明でもある。


 ドミニカ共和国出身のデービッド・オルティス(レッドソックス)と並ぶラテン系の看板スラッガーは、強打者ぞろいのオールスターでも別格のリスペクトを集めそう。ナ・リーグが誇るエースたちとの真っ向勝負が今から楽しみでならない。

マリナーズ不動のエースは“キング・フェリックス”

マリナーズ不動のエースは今年も健在。ア・リーグの先発に指名されたヘルナンデス
マリナーズ不動のエースは今年も健在。ア・リーグの先発に指名されたヘルナンデス【写真:USA TODAY Sports/アフロ】

 イチロー(ヤンキース)と長年同僚だったこともあって、日本のファンの間でもすっかりおなじみになった剛球右腕、フェリックス・ヘルナンデス(マリナーズ)。今季前半戦では快進撃を続けた田中将大をも上回る数字を残し、再びその能力をアピールした。


 06年、20歳でメジャーの開幕ローテ入りしてから、オールスター5度、サイ・ヤング賞1度。90マイル(約145キロ)台後半の速球、キレの良いスライダー、カーブ、チェンジアップを操る“キング・フェリックス”は、「球界最高の投手」を選ぶ際には常に名前が挙がる投手であり続けている。


 今季は防御率、WHIP(1イニングあたりに許した走者の数)でリーグトップ、イニング数、勝ち星、奪三振で同2位。田中が故障した現時点でサイ・ヤング賞の大本命である。打者有利のはずのア・リーグで支配力を発揮する28歳は、球宴の大舞台でも普段通りの豪快なピッチングでファンを魅了してくれるに違いない。

杉浦大介
杉浦大介

東京都生まれ。日本で大学卒業と同時に渡米し、ニューヨークでフリーライターに。現在はボクシング、MLB、NBA、NFLなどを題材に執筆活動中。『スラッガー』『ダンクシュート』『アメリカンフットボール・マガジン』『ボクシングマガジン』『日本経済新聞・電子版』など、雑誌やホームページに寄稿している。2014年10月20日に「日本人投手黄金時代 メジャーリーグにおける真の評価」(KKベストセラーズ)を上梓。Twitterは(http://twitter.com/daisukesugiura)

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