所英男がバーネットの愛弟子にKO敗=勝村周一朗プロデュースの金網イベント
若手の育成、ベテラン再生工場の場
昨年10月のVTJの惜敗以来、復活を期した所だが、2Rに右ストレートを食らってまさかのKO敗を喫した 【長谷川亮】
若手の経験と育成、そしてベテラン再生の場としてスタートした大会の初メインを務めたのは勝村の盟友・所英男。大会プロデューサーとして本部席に座った勝村も、この試合ばかりはその任を離れ、所のセコンドに付きともに勝利を目指した。
昨年10月、VTJでのウィル・カンプザーノ戦で失意の敗北を喫して以来、9カ月ぶりの試合となる所はジョシュ・バーネットの愛弟子であるビクター・ヘンリーと対戦。ビクターは6勝1敗という新鋭だが、セコンドにはジョシュ自らが付き、番狂わせを狙う。
主導権を握っていた所にまさかの…
若手の育成、ベテラン再生工場の場として元修斗世界王者の勝村周一朗が金網イベントをプロデュース 【長谷川亮】
2Rにもテイクダウンを奪い、所ペースになってきたかと思われた試合だが、スタンド打撃戦に戻ったところでビクターが右ストレートを直撃。ダメージが明らかな所はグラウンドに展開して逃れんとするが、背後についたビクターがパンチを連打すると動けない所を見てレフェリーが試合をストップ(2R1分52秒、TKO)。勝村が用意した舞台での再起を期した所だったが、ビクターがジョシュとの師弟コンビでその思いを打ち砕いた。
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好勝負が多く充実した内容に手応えを感じていた勝村プロデューサー。若手の経験、ベテラン再生の場として今後も継続の意志を示した 【長谷川亮】
大会は充実の内容でプロデューサーとしては手応えを感じた勝村だったが、メインでは練習仲間でセコンドを務めた所がまさかのKO負けと、波乱の幕切れが最後に大会を盛り上げる形で、皮肉な結果となってしまった。プロデューサーとセコンドとしての胸中が入り混じり複雑な表情の勝村だったが、「若くていい選手はいっぱいいるし、リングで輝ける選手がいれば、ケージで輝ける選手もいる。活躍の場が多くあれば、それだけチャンスも広がる。選手を縛るつもりはないので、この大会をステップにしていってほしい」と話し、今後も選手の経験・再生の場として大会を継続していきたい考え。また所に対しても「どこでもいいのでいい勝ち方をして、次につないでほしい」と連敗となってしまったが、復活を願っていた。
また、今大会ではポールダンサーが登場してオープニングで官能的なダンスを繰り広げ、大会中はラウンドガールを務めるといった従来の大会にはない演出も見られた。
大会結果
ラウンドガールを務め、オープニングでは官能的なポールダンスを披露したポールダンサー 【長谷川亮】
7月13日(日)東京・ディファ有明
<第8試合 メインイベント バンタム級 5分3R>
○ビクター・ヘンリー(アメリカ/CSW/ハイブリッドファイター)
(2R1分52秒 TKO)
●所英男(リバーサルジム武蔵小杉所プラス)
<第7試合 フライ級 5分3R>
○飛猿☆No.2(リバーサルジム川口リディプス/修斗バンタム級世界3位)
(判定3−0)
●清水俊一(宇留野道場)
※30−27、29−28、30−27
<第6試合 64kg契約 5分3R>
○ナム・ファン(米国/パラエストラ八王子)
(1R4分27秒 TKO)
●伊藤健一(カルペディエム)
<第5試合 フェザー級 5分3R>
○佐々木郁也(T−PLEASURE)
(1R2分22秒 チョークスリーパー)
●森興二(クロスワンジム湘南/ZSTフェザー級王者)
<第4試合 ミドル級 5分3R>
○ボブ・アームストロング(ニュージーランド/ALIVE)
(1R0分31秒 TKO)
●YOUSUKE(teamREAL)
<第3試合 ライト級 5分3R>
○星野大介(総合格闘技津田沼道場)
(判定3−0)
●岡澤弘太(リバーサルジム横浜グランドスラム)
※三者30−27
<第2試合 フライ級 5分3R>
○梶川卓(スカーフィスト)
(判定3−0)
●井口摂(BADASS13)
※三者30−27
<第1試合 バンタム級 5分3R>
○柏崎剛(K−PLACE)
(2R2分21秒 チョークスリーパー)
古間木崇宏(パラエストラ八王子)
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