4回戦に臨む錦織「カギはリターン」=ウィンブルドン現地インタビュー
初の4回戦進出を決めた錦織が、ベスト8の懸かるラオニッチ戦を前に心境を語った 【写真:AP/アフロ】
日没順延の3回戦は「難しかった」
一番はホッとしています。1日空いて今日まで来てたので、勝った時はうれしかったですね。
――緊張しましたか?
もうこの2日間はすごいストレスがありました。3−3でファイナルセットまでいって、こうやって1日空くのは初めてだったので。やはり気持ち的に集中しないといけないし、リラックスもしないといけないので、難しかったですね。
――2日前、3オールで日没順延になった時はそのままやりたかったですか? それとも一回中断した方が良かったですか?
やりたい気持ちはありましたけれど、物理的に真っ暗だったので。リターンの時にほとんどボールが見えない状態だったので、やりたいながらもやめざるを得なかったですね。「ここで気持ちは1回、リセットしよう」ということで、あの時はすぐやめました。
――ミドルサンデーはどんなふうに過ごしましたか?
しっかり練習をしました。とはいえ、やはりずっと試合のことが頭の片隅にあるので、なかなかリラックスというわけにもいかないんですけど。同じルーティンで練習をして、しっかりトレーニングもして過ごしてました。
8強入りへ「まずは気持ちをリセットしたい」
(試合は)実質4ゲームしかやっていなかったので、しっかりリズムを戻すことと、しっかりラリーをして、真ん中でラリーをしたりしました。基本的な練習をして、あとは少しラオニッチ対策的なことも何個かはやりました。
――話せる範囲で構わないのですが、そのラオニッチ対策とは具体的にはどういうものですか? やはりコーチのダンテ氏に前の方からサーブを打ってもらったり、リターンの練習をしたりしたのでしょうか?
そうですね、一番はリターンを念入りにやりました。やはりリターンが一番のカギとなるので。ブレイクするのは難しいとは思いますが、少しでもリターンゲームでプレッシャーを与えることが勝ちにつながると思うので、そこをしっかりやりました。
――ラオニッチ選手にも話を聞きましたが、サービスに関しては絶対の自信があるようです。口ぶりからして「ブレイクされるわけがない」ぐらいの感じでした。
センターもそうなんですけど、やはりワイドの角度とかが他の選手と違います。ファーストなのに高い位置で打たされたり、いつもの練習では味わえないようなサーブを打ってくるので、そこはやはり難しいですね。
――自分の調子が上がってこない時は、どうやって、いい時のフィーリングに戻すようにするのですか?
僕は調子が悪い時は、なるべく自分のいい時のプレーを動画で見て、そういう時の試合を頭に植え付けてやったりします。あとは、ひたすら練習して、球の感覚を肌で思い出すしかないですね。
――最後に、ウィンブルドンでの初のベスト8が懸かるラオニッチ戦への意気込みを聞かせてください。
初めてここまで来たのでまずはうれしいのと、これからがもっとタフな戦いになりますし、特にラオニッチは芝ではなかなかタフな相手です。また明日すぐに試合があるので、まずは気持ちをリセットして、ラオニッチ戦を頑張ります。
◆◆◆ WOWOW番組情報 ◆◆◆
★ウィンブルドンテニス 大会第8日
7月1日(火)夜7:30〜深夜0:00[WOWOWライブ]※生中継
・女子シングルス4回戦「サビーネ・リシツキ(ドイツ)vs ヤロスラーワ・シュウェドワ
(カザフスタン)」
・男子シングルス4回戦「ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)vs 錦織圭(日本)」
※その他、注目のカードを放送予定!
★海外スポーツドキュメンタリー特集
特集テーマは「トップアスリートの真実」。世界トップレベルのスポーツ選手5人のドラマチックで刺激的な生き方に迫るラインナップ。ナビゲーターは俳優・阿部寛。
・「トップアスリートの真実 アンディ・マレー ウィンブルドンが泣いた日」
【放送日】7月9日(水)夜8:00〜[WOWOWライブ]
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