千葉県袖ヶ浦市にあるカメリアヒルズＣＣで行われた「アース・モンダミンカップ」で、プロ５年目にして悲願のツアー初優勝を飾った酒井美紀。決して遅くはないが、プロ転向時の期待よりは時間を要した分、苦労人と言えないこともない。彼女の人となりを、姉でキャディも務める美香さん（３０歳）の証言と、本人証言で紹介しよう。

◆普段はのんびり。でも、ゴルフになると人が変わる
＜美香さん＞　
「朝７時に出発するよって言っているのに、７時に起きてみたり。普段は静かで、人見知りでのんびりした性格なのに、ゴルフになるとピリッとして人が変わりますね。今日も（攻めて）行きたがるのを抑えるのが大変でした。（１７番はいつもは３Ｗなのに今日はドライバーで行きたがって）『美紀のプレーを貫こうよ』って、抑えました」

◆自分の世界に入り過ぎる時がある
＜美香さん＞　
「（プレーオフで負けた）ＰＲＧＲレディスの１７番では、逆目だよって言っているのに（耳に）届いていなくて、結果３パットしてしまった。だから今日は『聞こえてる？』って時々確認するようにしましたね」

◆おとなしいけど破天荒キャラ
＜美香さん＞　
「小さい頃から、他の人がやらないことをやったり、言われたことを素直にはやらなかったですね。一度、木の後ろに球が行ったことがあってそれをうまく打てなかったので、それから練習場でずっと左打ちの練習をしてみたり。破天荒で大胆だなって思っていました」

＜酒井本人＞
「飽きっぽいからですかね。マットの上から普通に打っていてもすぐ飽きてしまうので、いろんな練習を楽しみながらやっていました」

◆嵐の大ファン
＜酒井本人＞　
「今日（２９日）、１７時から東京ドームで嵐のイベントがあったんです。昨日、ペアリングが出たときに１０時４５分スタートだからぎりぎり間に合うかなって思って。正直、行きたくてしょうがなかったので、優勝はできたけど（間に合わなくて）ちょっと複雑な気分ですね（苦笑）」

（文・今岡涼太）