石井陥落…裕二郎が新NEVER王者に

高木裕美

石井を下して新NEVER王者となったバレットクラブの高橋裕二郎 【前島康人】

 新日本プロレス「KIZUNA ROAD 2014」東京・後楽園ホール大会では、超満員札止めとなる2015人を動員した。
 メインイベントのNEVER無差別級選手権試合では、高橋裕二郎が石井智宏を破りシングル王座初戴冠。バレットクラブがヘビー級&無差別級の主要タイトルを独占した。

バレットクラブのアシストで石井を撃破

乱入するバレットクラブを撃退したCHAOSだったが… 【前島康人】

 これまでも再三に渡り王者に挑発行為を繰り返してきた裕二郎だが、この日もセクシー美女を引き連れて入場すると、試合でも巧みなインサイドワークで神経を逆なで。さらには、インカレスラムやロープ攻撃で石井の弱点である首にダメージを与え、15分過ぎにはバレットクラブのセコンド陣営まで試合に介入する。石井は指先までしびれるような痛みに耐え、急きょ駆け付けたCHAOSのメンバーに救われながらも、雪崩式ブレーンバスターやラリアットを炸裂。だが、裕二郎は東京ピンプス、コーナーマットへのパワーボム、マイアミ・シャインとたたみかけ、3カウントをもぎ取った。

 試合後、バレットクラブのメンバーたちがベルトを手にリングを占拠。アンダーソンが「バレットクラブ・フィーバーだ。爆走するぜ。見ろ! 世界でも最高のチャンピオンを」と勝利をたたえると、裕二郎も「世界最高のレスラーに何もないのか」と英語で話し、美女をはべらせてニヤけまくった。

無冠となった中邑、オカダがバレットクラブと激闘

IWGPインター王座を奪われた因縁のファレに敵意むき出しの中邑 【前島康人】

 セミファイナルでは、抗争が続くCHAOSとバレットクラブが8人タッグマッチで激突。IWGPインターコンチネンタル王座から転落した中邑真輔と新王者となったバッドラック・ファレ、2年前の「G1クライマックス」決勝戦を争った“レインメーカー”オカダ・カズチカとカール・アンダーソンの因縁対決を戦いの核とし、火花を散らし合った。
 中邑は自ら先発を買って出て、ファレを挑発するなど敵意むき出し。終盤にはオカダと共に合体ショルダーを狙うも、逆にファレのダブルのラリアットに跳ね返されてしまう。一方、オカダとアンダーソンは互いの必殺技であるレインメーカーとガンスタンを狙い、スリリングな攻防を展開した。
 試合は体格とチームワークで勝るバレットクラブが制したが、 オカダのマネージャーの外道は「札幌でAJを完膚無きまでに叩き潰して、レインメーカーの復活ロード、スタートだ。AJだけじゃない。バレットクラブ全員、札幌からぶっ潰す」と、オカダからIWGPヘビー級王座を奪い取ったAJスタイルズ、そしてバレットクラブ全員へ敵意を燃やした。

王者・飯伏と挑戦者KUSHIDAが前哨対決

IWGPジュニア前哨戦で王者・飯伏を攻め立てるKUSHIDA 【前島康人】

 7.4後楽園でIWGPジュニア王座を争う王者・飯伏幸太と挑戦者のKUSHIDAが6人タッグで対戦。KUSHIDAは飯伏の左腕を徹底して痛め付けると、IWGPジュニアタッグ王者であるパートナーのアレックス・シェリーとも息の合った連係攻撃を見せ付け、IWGPジュニア2冠王へ懸ける並々ならぬ熱意をアピール。
 だが、飯伏のパートナーであるエル・デスペラードが、シェリーを急所攻撃から丸め込んで3カウントを強奪。「テメエのパートナー1人守れなくてあのザマか。顔じゃないんだよ。次の挑戦者はこのオレだ!」と、早くも次の挑戦者に名乗りを上げた。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント