横山典×ゴールドシップ新コンビの手応え=須貝師に聞くジャスタウェイの近況は?

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宝塚記念連覇を狙うゴールドシップ、その手応えを須貝調教師に聞いた 【netkeiba.com】

 5万1366票を集め、ファン投票堂々第1位に輝いたゴールドシップ。連覇を懸けて挑む今年の宝塚記念、その手綱を託されたのが横山典弘騎手だ。調教のために栗東まで足を運び、ゴールドシップとの関係をひとつひとつ築いていった横山騎手。本番を前に作り上げられた信頼関係、その様子には管理する須貝尚介調教師も感服。ゴールドシップが春競馬を締めくくるか。今回は須貝師に、ゴールドシップの手応えと、残念ながら回避となったジャスタウェイの近況を語ってもらった。(取材・文:井内利彰)

師が明かす「他人が入り込めない関係」

調教での横山典とゴールドシップはまさに人馬一体だった 【netkeiba.com】

 この取材をするにあたって、どの馬、どの陣営に対しても、最初にする質問が「前走の振り返り」。今回もいつも通り、その質問からスタートしようと思ったところ、須貝尚介調教師の眉間にしわが寄った。

 天皇賞(春)のスタート前。ゲートに入ろうとするゴールドシップに対して、係員が押し込めるような動作を見せた。これに反応したゴールドシップはゲート内で暴れ、結果的に出遅れに繋がった。レースの翌週、師は「レースの週になると、普段から接している僕が近寄っても、威嚇するような仕草を見せる馬。それがレース直前ともなれば、ちょっとしたことでリズムが狂って、出遅れるのも当然だし、走る気を失くしても当然」と話していた。

 宝塚記念連覇を狙う今回。鞍上は横山典弘騎手。ゴールドシップにとって、7人目のパートナーになるわけだが、このコンビに対する表現が面白い。

「最初の追い切りの時は人も馬も、お互いに緊張している感じでした。でも、先週の1週前追い切りの時には、仲良くなっていて。今朝(25日)の動きなんか見ていると、もう、他人が入り込めない関係になっているもんね。今のゴールドシップとノリちゃんは、すごく仲のいい友達みたい」

 1週前追い切りはCW、最終追い切りは坂路と、コース形状の違う馬場での追い切りだったが、どちらにも共通していたのは、折り合うというよりも、一体感のある走り。個人的には、そのように感じていたので「友達」という表現が、すごくしっくりきた。

阪神の中長距離こそゴールドシップの舞台

タフな阪神でこそゴールドシップの底力が生きる! 【netkeiba.com】

 今回は5戦して4勝の阪神競馬場。どうして、ここまで阪神競馬場が得意なのか、師に聞いてみた。すると「いや〜、分かんない」と笑みを浮かべたので「いつも話しかけているから分かるんじゃないですか」とあらためて、質問してみた。

「阪神競馬場の中長距離はタフなレースが多いですよね。だから、みんながしんどくなる、きつくなるところで『俺はやってやるぞ』みたいな気持ちがあるんじゃないかな。それが結果に繋がっているような気がします」

 確かに、昨年の宝塚記念は週中の雨の影響を受けたこともあって、良馬場発表でも時計の掛かるタフな馬場。加えて、最後の600mは1Fが12秒後半のラップになっており、そんな上がりの要する状況をメンバー最速の上がり3Fでまとめているのだから、タフな流れになればなるほど、長所を発揮できるのかも知れない。

 そんな部分に期待するファンも多いのだろう。5万1366の票を集めたゴールドシップが堂々の1位となった。

「これだけたくさんの方に期待していただけるのは光栄なこと。いつも話していますが、小さなお子さんから、お年寄りまで、幅広い年齢の方に応援していただいているのが、ゴールドシップ。その期待に応えることができるよう、スタッフ一丸となって、調整を進めています。現時点では、何も言うことがないくらい、万全な状態ですので、あとは皆様の応援で、良い結果が出てくれれば最高ですね」

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