山崎「このベルトを世界基準にしたい」Krush-63kg級王座戦直前インタビュー

株式会社グッドルーザー

木村「もう一度挑戦するためにはトーマスに勝たなきゃいけない」

前王者トーマスをKOし山崎との再戦を狙う木村 【t.SAKUMA】

 セミファイナルでは山崎にベルトを奪われたトーマスと、初防衛戦でKO負けを喫した木村が激突。再び王座挑戦を狙う木村は、山崎が苦戦したトーマスをKOし、「また『You're Next』って言ってやりたいです」と再戦をアピールする構えだ。

――今大会では第2代Krush−63kg級王者トーマスとの試合が決まりました。

 オファーを受けた時はようやく来たかという感じで、ワクワクしました。しかもKrushの前チャンピオンということで最高の相手だと思います。

――オファー自体も即決だったそうですね。

 断る理由はないですからね。

――トーマスには対戦相手としてどんな印象を持っていますか?

 イージーな相手です。まあまあイージー。彼も世界タイトルを持っているみたいですけど、そのレベルじゃないでしょう。よく世界には上には上がいると言うじゃないですか。それを僕が彼に教えてあげたいです。

――トーマス撃破に自信たっぷりですね。

 別に舐めているわけではないですよ。荒々しいのにクレバーな戦いをするところはすごいことだと思うので、そこは警戒しています。トーマスの空気感や流れに巻き込まれたら危ないですよね。パンチでガンガン来るイメージだけど蹴りの選手でもあるし、つかみどころがないと言えばないですよね。だからこそ今まで以上に試合映像を見て、癖を見抜いて対策を立ててきました。

――ちゃんと準備と練習をした上での発言のようですね。

 はい。それにむちゃくちゃ強い相手でも「この相手弱いんじゃないの?」と思われるような試合で勝っていかないと格闘技界のレベルが上がらないじゃないでしょう。もう一度、山崎(秀晃)選手に挑戦するためにはトーマスは勝たなきゃいけない相手だと思います。

――タイトルマッチを経験したからこそ簡単にチャンスが来るものではないと考えていますか?

 正直パッとチャンスが巡ってきてチャンピオンになる選手もいるでしょうけど、僕は厳しい道を進んでチャンピオンになる。その方が感動も伝わると思います。

――同大会のメインイベントでは王者・山崎選手が防衛戦を控えています。ずばりきっちりと防衛してもらいたいですか?

 もちろん。しっかりお互い勝って、自分も勝って、また(山崎に)「You're Next」って言ってやりたいです。

――山崎秀晃を倒すのは自分だ、と。

 そうですね。簡単に負けるなよというのはずっと思っているんで、今回も圧勝してほしいです。山崎選手にはガンガン勝って評価をあげてもらって、僕がそれをぶっ壊しますよ。

――山崎選手は木村選手との再戦について「あの時の熱が甦るくらいの“何か”がなければ周りも動かない」と話していました。

 そこは任しとけよって話です。僕が試合をやれば自然とそうなるんだから、安心して俺のリベンジの時を待っててください。

――山崎選手が判定勝利だったトーマスにKO勝利すれば、大きなアピールになると思います。


 山崎選手は「ダウンがなかったらどうなの?」っていう試合だったし、僕はKOという結末はもちろん、そこにいたるまでの過程でも完璧に上回ってトーマスとの格の違いを見せたいですね。そうすれば山崎選手も誰が挑戦者に相応しいか分かってくれるでしょう。

――今回はどんな試合を見せて勝ちたいですか?

 相手の心を折る試合ですね。最終的に倒すのは変わらないですけど、相手の攻撃を一発ももらわずに全部の攻撃を効かせて、相手陣営からタオルが投げ込まれるような、そんな圧勝を見せたいです。

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