賞金ランク2位浮上の成田美寿々の輝き=父親も認めたゴルフへ取り組む内面の変化

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5月のメジャー初制覇から早くも今季2勝目

ヨネックスレディスで今季2勝目を挙げた成田。父親の俊弘さん曰く内面の変化が強さにつながっているという(写真はヨネックスレディス表彰式で米俵のレプリカを持ち上げる成田) 【写真は共同】

「ワールドレディスサロンパスカップ」(5月8〜11日)のメジャー初制覇から始まりを告げた成田美寿々の快進撃。その1週間後には1日で36ホールを回る「全米女子オープン」の予選会をトップ通過し、さらに3週間後には「ヨネックスレディス」で早くも今季2勝目。賞金ランキングは2位に浮上し、その輝きは週を追うごとに増すばかりだ。

 女子ツアー内での存在感が高まっていくと同時に、その立ち居振る舞いや言動にも、どこか貫禄めいたものを感じるのは気のせいではないだろう。成田にとってもっとも身近な存在の1人である父・俊弘さんに話しを聞けば、その変化は表面上だけではなく、成田の私生活や内面的にも及びつつあるようだ。

「早く寝る」と7時半か8時半には就寝

 父・俊弘さんは言う。「サロンパスを境に、夜に寝るのが早くなったみたいだね。今までは早く寝る、と言いながら遅いこともあったけど。全部を打ち捨てて、ゴルフだけに打ち込んでいるんだと思う」

 今週は成田からも、夜の過ごし方についての話題が上っていた。「7時半か8時半には寝るようにしています。最近は本も読んでいないし、寝てばかり」。これまでは布団の中で遊ぶことが多かったというスマートフォンのゲームも「夜に携帯をさわる時間が減った」と抑え気味。「無駄なことをして明日に響いたらどうしよう、と思っちゃって」と、誰に言われることもなく、ツアー期間中はゴルフ最優先の生活へとシフトしたという。

素直に聞くようになった父親のアドバイス

 さらに俊弘さんから、もう1点。「あとは、すごく素直になったかな。今までオヤジの言うことはできるだけ聞きたくない、という感じだったけど、今はなくなった。これも、結果が出ているからだと思う」。実際、前週の「リゾートトラストレディス」最終日では、朝の練習で俊弘さんがフラット気味になっていたスイングをアップライトにする修正指示を出し、聞き入れた成田が「66」の猛チャージ。31位から6位のジャンプアップを果たしていた。

「素直になったのは、サロンパスで勝ってからかな。そんな気がします」とうれしそうに目を細める俊弘さん。ゴルフに取り組む内面的な変化もまた、成田の強さを一層引き立たせる要素になっている。

<塚田達也>
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