驚きの国ギリシャ 強力攻撃陣で躍進狙う=駐日ギリシャ大使に聞くお国情報
日本とグループリーグ第2戦で戦うギリシャ代表。04年のユーロを制したチームとの違いを駐日ギリシャ大使に聞いてみた 【Getty Images】
日本のグループリーグ突破のカギを握ることになりそうなギリシャ。2004年にはユーロ(欧州選手権)を制し、全世界を驚かせたが、駐日ギリシャ大使館のニコラオス・ツァマドス大使は「ギリシャは“驚きの国”。時にすごいことを起こします」と欧州王者になったことを誇らしげに語ってくれた。
また当時のチームと現代表を比較すると、「04年の頃は、ディフェンスにとても賢い選手がそろっていました。(フェルナンド・サントス監督が)どんな戦術を取るかは分かりませんが、攻撃は当時より強いです」と、守備に関しては監督の戦術次第の部分があるが、攻撃面に関しては当時よりも強力だと思っている。
また日本のサッカーに対する印象は「とてもいいサッカーをしていると思います。ドイツに似ているイメージ」と高評価しており、グループリーグを突破するのはギリシャと日本だと予想している。
ギリシャは“驚きの国”! ユーロ優勝を誇る
ギリシャは“驚きの国”と話すツァマドス大使。ブラジルW杯ではどんな“驚き”を見せるか!? 【スポーツナビ】
今回は、14人が海外のチームに属していますね。イングランド、ドイツ、イタリア、スペイン、スコットランドなど。そして9人が国内リーグの所属です。監督もポルトガル人のフェルナンド・サントスで、彼はW杯の後に退任することが決まっています。
FIFA(国際サッカー連盟)ランクも12位と、印象としては随分上にいる感じですね。
うれしいのはフラム(イングランド)のコスタス・ミトログルが復帰したことです。彼はとてもいい選手で、たくさんのゴールを決めています。またベテランのヨルゴス・カラグニス(フラム)もいい選手です。チームはベテランと若手のミックスチームとなります。
――ギリシャ代表の特徴と言えばどんなところですか?
ギリシャは“驚きの国”です。時にすごいことを起こします。古代には哲学を生んだり、04年にはユーロで優勝したりと。ユーロはW杯よりも優勝するのが難しいとも言われていますからね。
ただ時々、ダメな時もあります。最近では経済的に問題がありましたし、それでも必ず自分たちで立ち直るのが、ギリシャという国です。
――04年のユーロ優勝の話も出ましたが、当時のチームと今のチームでは、どちらのほうが強いと思われますか?
もちろん違う選手がプレーしていますし、監督も違います。ユーロの時はドイツ人のオットー・レーハーゲルが指揮しており、良いサッカーをしていました。また監督の年齢が上だったこともあり、選手みんなが尊敬していたと思います。
基本的にギリシャ人は、自分たちの意見を尊重する国民です。例えば1人のリーダーがいても、下につく人はみんな自由気ままにやってしまうのです。それでいつも問題が起きてしまいますが、レーハーゲルの時は、“チームの父”のように扱われ、尊敬されていました。そしてとても規律のあるチームでした。