撮って、走って、目指せ優勝! 東京五輪、新種目候補が誕生!?

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10kmランの“トップ”勢。(左から)4着の松浦立さん、2着の善積祐介さん、1着の平塚篤史さん、3着のPeter Ablaham Fukuda Loewiさん 【スポーツナビDo】

5kmウォーク優勝の大場千秋さん(中央)、2位の山口由佳さん(左)、3位の小林久美子さん 【スポーツナビDo】

 いわゆる“ビリ”でゴールした「写真を本気で撮っていたで賞」10kmランの辰巳郁雄さんは、過去何度もフルマラソンに出場されているそうで、長身痩躯の体型もまさにランナー。この日は写真撮影を楽しんだそうで、「走るのも、写真を撮るのも、人の輪を広げると思います。すごく楽しい時間でした」と朗らかな笑顔でイベントを振り返りました。

「写真を本気で撮っていたで賞」の辰巳郁雄さん(右)とほしのひろまささん(中央) 【スポーツナビDo】

プロが撮影 世界でひとつのフォト完走証

 発起人のテラウチさんは風景やポートレートを中心とした写真家で、ご自身も海外大会にも参加するランナー。今大会の実現のきっかけになったのは、今年2月のソチ五輪でバイアスロン競技を見たことからだといいます。バイアスロンはスキーでのコース周回と規定の場所での射撃を繰り返す競技。このイメージをもとに、数年前から企画を温めていた「走りながら撮る」ランニングイベント開催にこぎつけました。

 試行錯誤のなかでのこだわりのひとつが、参加者1人ひとりに配られる、完走証を兼ねたフォトブック。「プロが撮った写真が入った“フィニッシャーズブック(完走証)”を作ったら、思い出にも残って面白いんじゃないか」(テラウチさん)と、表紙から中に入れる写真まで、参加者それぞれに合わせた世界でひとつだけのフォトブックを制作することにしたそうです。

スターターを務めた発起人のテラウチマサトさん(中央)。目指すは4年に1度の祭典だーー! 【スポーツナビDo】

目指せ、東京オリンピックでのフォトラン開催!

 PHaT RUN事務局の橋田隼平さんによれば、写真イベントは経験があるものの、スポーツイベント開催は初めてとのこと。大会を終えてホッとした表情でしたが、「写真を撮っている人がスポーツをするきっかけに、スポーツをしている人が写真を撮るきっかけになれば」と、この大会からの広がりにも期待していました。

 すでに、第2回大会を11月3日に今回と同じ古市場陸上競技場発着で、第3回を場所は未定ながら3月15日に開催する予定だそうです。

 最後にテラウチさんは「改善するところは改善して、この大会を続けていって、PHaT RUNが東京五輪の競技になればいいと思います!」と宣言。6年後の東京……はちょっと厳しいかも。でも冗談と笑うことなかれ。五輪には昔、「芸術競技」もあったんですから(1912年ストックホルム大会から48年ロンドン大会まで)。

 夢は大きく! 五輪競技実現の日までにしっかりと、技術と「見えないものを見る」ココロを磨いておかないとですね。

第2回へ向けて、大きくジャーンプ!? 【スポーツナビDo】

(取材・文:小川麻由子/スポーツナビ)

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