中殿筋を鍛えてランナー膝を防ぐ ケガをしにくいトレーニング(3)
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膝に痛みを抱えず、コンスタントにランニングを続けるにはどうすればいいのか。世界で活躍する陸上選手やプロテニスプレーヤーのクルム伊達公子選手らの専属トレーナーとして知られるアスレティックトレーナーの鈴木岳.さんに、ファンクショナルトレーニング理論に基づくトレーニング法を教えてもらった。
ランナー膝はなぜ起きる?
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それが走るとなると、両足を出す幅は骨盤の幅よりも狭くなり、ちょうど1本のライン上をたどるようになります。このとき大腿筋膜張筋は歩行時よりも引っ張られ、それとともに脛(スネ)の骨へとつながる「腸脛靭帯」もぐいぐいと伸ばされます。それが頻繁になると、やがて炎症が起きて腸脛靭帯炎、いわゆるランナー膝になるのです。ランナー膝は一見、膝の故障のようですが、実は筋肉の炎症なのです。
中殿筋を鍛えてランナー膝を防ぐ
お尻の横についている中殿筋は歩行時のバランスを保つ働きをしていて、正しく機能すれば、ランニングのときもお尻が左右にぷりぷり揺れるのを止めてくれます。ということは、つまり大腿筋膜張筋があまり引っ張られずに済み、腸脛靭帯にかかる張力も軽減され、腸脛靭帯炎を防げるというわけです。