2冠王の弾丸ヤンキースが大日コンビ撃破=“W−1のエース”KAIが火祭り参戦へ

高木裕美

ベストタッグ狙う弾丸ヤンキースは2日連続王座戦

2日連続のタイトルマッチとなった弾丸ヤンキースは橋本や関本ら大日勢と肉弾戦を展開。防衛に成功した田中は「気持ちいい試合だった」と振り返ったエルボー攻撃を 【前島康人】

 1日のZERO1東京・後楽園ホール大会では、ZERO1対WRESTLE−1の団体対抗戦が本格開戦し、3大タイトルマッチなどが行われた。

 メインイベントでは、NWAインターコンチネンタル タッグ王座を賭けて、田中将斗&杉浦貴の弾丸ヤンキースに、大日本プロレスの関本大介&橋本和樹組が挑戦。前日にプロレスリング・ノアのGHCタッグ王座を獲得し、タッグ2冠王となった弾丸ヤンキースが、ZERO1の至宝を守り抜いた。

 2日連続のタイトルマッチとなった弾丸ヤンキースだが、疲れを見せるどころか、王座初挑戦となった橋本に容赦ないエルボー、張り手を連打。田中がテーブルクラッシュで真っ二つにへし折れば、杉浦もエルボー、ブレーンバスター。だが、橋本はこにピンチをしのぐと、15分過ぎには田中に対し関本の眉山が炸裂。王者組をあわやというところまで追い詰める。だが、最後は杉浦がタイガースープレックスからのオリンピック予選スラムで橋本を料理。20分を超える激闘を制した。

「気持ちいい試合ができた」と橋本の健闘をたたえた田中に、杉浦も「真っ向からぶつかり合える、純粋に強さを競い合える相手と戦いたい」と、肉弾戦でわたり合えるタッグチームとの対戦を熱望。「タッグチームとしての実績を作りたい」と、今後も2つのタイトルの防衛戦を重ねてベルトとチームの価値を高め、年末のベストタッグを狙うと宣言した。

KAI、対抗戦に勝利して火祭り優勝宣言

対抗戦の大将戦に出場した“W−1のエース”KAI。鈴木からフォールを奪い、その後火祭り参戦もアピールした 【前島康人】

 ZERO1vs.W−1の対抗戦では、ZERO1勢が3勝2敗で勝ち越し。2つのタイトルも守り抜いた。大将戦では、佐藤耕平&鈴木秀樹の越境タッグが、KAI&征矢学組と対戦。佐藤と鈴木が互いの長身を生かしたキレのある攻撃を見せ付け、合体のブレーンバスターなども決めるも、肝心の場面で鈴木のエルボーが佐藤に誤爆。先に誤爆が出ていたWRESTLE−1勢がこの機にたたみかけ、征矢が鈴木にデスバレーボム、KAIがトラースキック、LAT、スプラッシュプランチャとたたみかけて3カウントをもぎ取った。

 ピンフォールを献上した鈴木だが、敗れてもなお「力の差が見えすぎててナメてた。ふざけすぎちゃった」と、あくまで上から目線を崩さず。試合後、“WRESTLE−1のエース”KAIが「誰が何と言おうとも、火祭りで優勝するのはこのオレだ」と、7.13後楽園で開幕する真夏の祭典への参戦を表明すると、鈴木も出場をアピールした。

血まみれの横山、火祭り参戦をアピール

VMに試合開始前から血まみれにされた横山。タッグを組んだ大谷社長も「頼もしかった」と称賛する奮闘ぶりだった 【前島康人】

 NWAインターコンチネンタル タッグ王座から陥落し、完全に決裂した大谷晋二郎とKAMIKAZEがタッグで激突。前回は試合後、社長である大谷の額を電動ドリルでカチ割るという暴挙に出た副社長のKAMIKAZEだが、今回は入場前に大谷のパートナーである横山佳和を襲撃。血まみれでリングに現れた横山に、なおもブードゥーマーダーズのセコンド総出でリンチしていく。

 だが、横山は血をしたたらせながらも闘志を失わず、 TARUに味方の鉄パイプ攻撃が誤爆したスキに、スパイラルデスバレーボムで粉砕した。大谷から「最後まであきらめない気持ちが、めちゃめちゃ頼もしかった」と太鼓判を得た横山は、「今度はKAMIKAZEを倒して、副社長の座から引きずり下ろす」と宣言。その勢いのまま、「火祭り」参戦もアピールした。
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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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