「動く瞑想」7分でできる太極拳 心と体を整える―そのヒントを体験

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風水のパワーも取り入れているところが「インナー風水太極拳」の特色の1つでもある 【スポーツナビDo】

 ただ、残念ながら2日目の日程には前々から別の取材が入っていたため、僕の体験取材は初日のみで終了。2日目のプログラムでは風水を取り入れた動きを組み合わせ、これにて「インナー風水太極拳」の完成となる。

「心と体の中の状態が良ければ方角というのはあまり関係ないんです。方角は全部があって成り立つもの。体と心もそうで、自分がむしろパワースポットのような存在になったつもりで、全方角に向けて太極拳を行うことで体と心の環境を整えています」

 また今回のワークショップには、TaoZenスタジオがある東京以外からも、大阪、新潟、そして鹿児島と全国から約20名が参加。その中で、僕と同様に今回がこのワークショップに初参加だという太田歩さんにお話をうかがってみた。
「すごく楽しかったです。イマジネーションを使って動くのが新鮮で楽しかったですね」
 太田さん自身、別のジムで太極拳を習っていたそうだが、そこでは型をしっかりと行う武術の要素が強かったという。しかし、このインナー風水太極拳はさまざまな方角を向き、また動きだけでなく心の“位置”も確認しながら行うため、「風水の意味が分かったような感じがしましたし、いろいろな方角で太極拳を行うことで体と心のバランスが取れるようになったと思います」。
 そして太田さんにとっては、「自分の中で世界が広がりました」と思うまでに今回の体験は有意義なものだったようだ。

瞑想は決して敷居が高いものではない

「最初はだいたいできていれば、それでいい」と大内さんが語るように、瞑想は決して敷居が高いものではない 【スポーツナビDo】

 話を瞑想そのものに戻すと、大内さんがニューヨークに拠点を置いていた時代、パーソナルトレーナーとして瞑想を指導したボディビルの選手が、今まで持ち上げられなかった重量を持ち上げられるようになったという。

「肉体面ではなく、精神的な部分が大きかったと思いますね。心と体を効率よく使えているから、いいパフォーマンスを出すことができる。一番大事なのは瞑想。でも、いつ・どんな効果が出るかは人それぞれですから、正直分かりません。ただ、必ず何か発見がありますし、効果というのはいつでも見つけることができるんです。例えば今回の太極拳でしたら、自分の心と体を味わってほしいですね」
 だいたいできればそれでいいんですよ、と大内さんが笑顔で話していたように、瞑想は決して敷居が高いものではないということ。僕も今回のインナー風水太極拳は初体験ながら、だいたいできていたような気がする。最初はそれでいいという。また、古来より受け継がれてきたものを現代社会に合うよう、大内さんは「どこでも誰でもできるエクササイズ」として、7分でできる瞑想エクササイズやトレーニングをいくつも生み出してきた。

 瞑想にちょっと興味が出てきた方、TaoZenのワークショップをのぞいてみてはいかがだろうか? 現在社会をよりよく生きていくための、心と体を整えるヒントがそこにあるかもしれない。

(取材・文:森永淳洋:スポーツナビ)

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