V1王者・佐藤耕平がW−1を「叩き潰す」=弾丸ヤンキースがタッグ王座2冠へ王手

高木裕美

V1の佐藤が「ハッスルワンの赤いヤツ」に宣戦布告

“人間風車”ビル・ロビンソンのまな弟子・鈴木秀樹を破ってV1に成功した世界ヘビー級王者・佐藤耕平がW−1のKAIに「ハッスルワンの赤いヤツを叩き潰す」と宣戦布告 【t.SAKUMA】

 6日のZERO1東京・後楽園ホール大会では、3大タイトルマッチを開催。メインイベントの世界ヘビー級選手権試合では、王者の佐藤耕平に、“人間風車”ビル・ロビンソンさんのまな弟子である元IGFの鈴木秀樹が初挑戦した。

 フリー参戦にあたり「ベルトを一発で獲る」と予告してみせた鈴木は、開始早々、強烈なエルボーで王者をグラつかせると、執拗に右腕を攻めたて、さらには卍固めでゲノムファイターとしての片鱗を見せるも、ロビンソンさん直伝のダブルアームスープレックスは不発。佐藤がパイルドライバーからのジャーマンスープレックスで振り切り、初防衛に成功した。

 佐藤は、「一発一発に感じるものがあった」と、鈴木とのタッグ結成を熱望する一方で、ZERO1にケンカを売ってきたWRESTLE−1には猛烈なダメ出し。“自称WRESTLE−1のエース”であるKAIを「ハッスルワンの赤いヤツ」呼ばわりすると、「まとめてかかってこい。叩き潰してやる」と、本格開戦を宣言。「とばっちり」で矢面に立たされたKAIも「売られたケンカは買う。目の前の相手を倒すだけ」と、受けて立つ覚悟をみせた。

王座陥落のKAMIKAZEはパートーナー大谷を襲撃

弾丸ヤンキースが大谷&KAMIKAZE組を破り、インターコンチネンタル タッグ王座を獲得。GHCタッグとの2冠へ王手をかけた 【t.SAKUMA】

 インターコンチネンタル タッグ選手権試合では、田中将斗&杉浦貴の弾丸ヤンキースが、大谷晋二郎&KAMIKAZEの社長&副社長コンビを倒し、王座初戴冠。プロレスリング・ノアの「グローバル・タッグリーグ戦」を制し、5.31ノア有明大会では、GHCタッグ王座挑戦も決定している弾丸ヤンキースが、タッグ2冠王へ王手をかけた。

 不穏なムードの王者組は、KAMIKAZEが大暴走。メリケンサックで田中の腕を痛めつけ、電動ドリルまで持ち出すが、これは味方である大谷が阻止。KAMIKAZEのムーンサルトプレス&大谷のスパイラルボムという猛攻をしのいだ弾丸ヤンキースが、逆に杉浦のオリンピック予選スラムからの田中のスライディングDという黄金連係を炸裂させ、大谷を沈めた。

 敗れたKAMIKAZEは、腹いせに大谷の顔面に電動ドリルを突き立て、大谷が大流血。一方、「獲って当たり前」と、汚れた王者組から至宝を救った田中は、「歴史が詰まったベルトを大事にしたい」と、まずは地に堕ちたベルトの価値を再び高めていくことを誓った上で、ノアのベルトとともにタッグ2冠獲りに自信。杉浦も「力と力、技と技で戦いたい」と、今回のブードゥー・マーダーズに続き、ノアの超危暴軍からもベルトを奪い取って、タイトルマッチを健全化させることを約束した。

2冠王者リーはYASSHIの減らず口をふさぐ

 インターナショナル&NWA世界Jr2冠王者のジェイソン・リーは、ブードゥー・マーダーズのbrother“YASSHI”を退け初防衛に成功した。YASSHIはVMのセコンドを引き連れ、3対1の状況に追い込むも、リーはVMの卑劣なスチールパイプ攻撃にヌンチャクで対抗。必殺技の死亡遊戯でYASSHIを仕留め、その“ご機嫌ちゃん2な減らず口をふさいだ。
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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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