“修斗のカリスマ”ルミナが現役に別れ=宇野薫は「僕の中で一番」と引退に敬意

長谷川亮

関根勤や湘南乃風・若旦那ら多彩なゲスト

ともに修斗を盛り上げたエンセン、マッハ、五味らもルミナの引退式に駆けつけた 【t.SAKUMA】

「プロフェッショナル修斗 25周年記念大会」が5日、東京・後楽園ホールで開催され、“修斗のカリスマ”佐藤ルミナの引退セレモニーが行われた。

 ルミナは1994年11月にデビューすると、そこから11連勝を記録。97年1月には日本人ファイターとして初めて総合格闘技でブラジリアン柔術黒帯の選手から一本勝ちを収めるなど、その人気はブームを呼び一般層にも及んだ。長く第一線で活躍しながら無冠の状態が続いたが、2005年には初代環太平洋ライト級チャンピオンに輝き、地元である神奈川県小田原市でrootsを開設し、現在に至る。

 この日は試合やエキシビションを行うことなくセレモニーのみの実施となったルミナだが、その幅広い交友と慕われる人柄から夢枕獏、若旦那(湘南乃風)、川畑要、TOSHI−LOW(BRAHMAN)、関根勤といった多くのゲストが会場を訪れ、ルミナの新たな門出を祝福した。

ルミナは「みなさんのおかげでここまでこれた」

ルミナの弟子である土屋に判定勝利を挙げた宇野は試合後、セコンドのルミナに駆け寄り握手を求めた 【t.SAKUMA】

 多くの祝福で満たされたセレモニーの最後を飾ったのはともに修斗ブームを作り上げた、五味隆典、桜井“マッハ”速人、エンセン井上の3人。「尊敬してます」(エンセン)、「ずっと僕の憧れです」(五味)、「ほんと憧れで、背中を追い掛けてきました」(マッハ)とそれぞれが送辞を捧げると、ルミナは「みなさんのおかげでここまでこれた」と感謝とともに今後も修斗の普及に努めていくことを誓い、現役生活に別れを告げた。

 この日のメインにはそのルミナと2度戦い2度破っている宇野薫が登場。ルミナの弟子である土屋大喜が師の敵討ちとばかり挑んだが、宇野がテイクダウンとグラウンドコントロールで上回り判定勝利。しかし最後にマイクを取った宇野は、「僕の中では佐藤ルミナ選手が一番です。これは一生変わらないです」と言葉を贈り、カリスマの引退に敬意を表した。
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著者プロフィール

1977年、東京都出身。「ゴング格闘技」編集部を経て2005年よりフリーのライターに。格闘技を中心に取材を行い、同年よりスポーツナビにも執筆を開始。そのほか映画関連やコラムの執筆、ドキュメンタリー映画『琉球シネマパラダイス』(2017)『沖縄工芸パラダイス』(2019)の監督も。

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