井岡の3階級制覇なるか!? 金子は再起戦=5月のボクシング興行見どころ
井岡はアマ時代に負けているアムナットとの対戦
日本人2人目となる3階級制覇に挑む井岡一翔。相手のIBF世界フライ級王者アムナット・ルエンロンはアマ時代に負けている因縁の相手だ 【写真は共同】
実は両者にはアマ時代の6年前に対戦経験があり、このときはアムナットが勝利しているという因縁がある。だが、プロでの実績は世界戦だけで8戦経験している井岡が上。アウトボクシングをベースに、決定戦では時にクリンチやホールドまで駆使して勝ちに徹したアムナットは崩しづらそうだが、総合力が高く、相手のスタイルや戦況に応じて戦略を変えられる柔軟さに磨きがかかる井岡優位は揺るがないだろう。3階級制覇は叔父の井岡弘樹さんがフライ級で3度、スーパーフライ級で1度挑み、ついに成しえなかった壁でもある。世代を超えた悲願の達成、自身のアマ時代の雪辱。モチベーション高く挑む井岡がフライ級でどのような戦いを披露するのかに注目したい。
IBF世界王者・高山は7年ぶり日本人対決
井岡とダブル世界戦となるIBFミニマム級王者の高山勝成は7年ぶりの日本人対決となる挑戦者・小野心を迎え撃つ 【写真は共同】
初挑戦の小野は機動力のある高山の動きにいかに対応できるか。元東洋太平洋ライトフライ級王者の小野はこれが初めてのミニマム級で体重調整もポイントになる。高山は苦労して海外で獲った価値の高いベルトを、残るWBO挑戦への足掛かりにするためにも負けられない。
村田が思い出の地・京都で第4戦
ボクシングを本格的に始めた京都でプロ4戦目を行う村田 【スポーツナビ】
対戦相手は12勝6KO3敗のヘスス・ネリオ(メキシコ)で、ミドル級10回戦で行われる予定。村田は恒例のラスベガス合宿でスパーリング中心に腕を磨き、この一戦に臨む。「右ストレートを打ち抜ける選手は華がある」と、5階級制覇の“ヒットマン”トーマス・ハーンズ(アメリカ)や3階級制覇のフェリックス・トリニダード(プエルトリコ)といった往年の名選手の映像からも学んでいる村田の右ストレートに注目だ。