即戦力がめじろ押し!プロ注目の大学生 ドラフト有力選手を総チェック

週刊ベースボールONLINE

今秋ドラフトの目玉選手に挙げられる早稲田大・有原 【写真=BBM】

 今季のプロ野球は、大卒ルーキーたちがいきなり躍動している。ペナントレースではドラフト2位で広島入りした九里亜蓮(亜細亜大)が3月29日の開幕第2戦に先発して初白星をゲット。勝ち星こそ付いていないが新人王の最右翼、同1位の大瀬良大地(九州共立大)もここまで2試合に登板して好投している。ほかにも開幕スタメンを勝ち取った東京ヤクルト2位の西浦直亨(法政大)が第1打席で本塁打。北海道日本ハム3位の岡大海(明治大)も外野の一角を占め、千葉ロッテ2位の吉田裕太(立正大)は正捕手の座をうかがうほど。その仕事ぶりを挙げればキリがない。

 また、2011年ドラフト4位指名の巨人・高木京介(国学院大)やロッテ・益田直也(関西国際大)のように上位ではないがいきなり好成績を収める選手もいれば、3年目にブレークし、今や強力打線の一角を担っている福岡ソフトバンク・柳田悠岐(広島経済大)など、その道筋はさまざまだ。
 さらに、注目すべきは昨年のケース。15勝を挙げて東北楽天の日本一に貢献した則本昂大(三重中京大)、チームは最下位ながら最多勝16勝を挙げた小川泰弘(創価大)は、ともにドラフト2位。当時のドラフトではソフトバンク1位の東浜巨(亜細亜大)が抜群の知名度を誇ったが、成績では上回った。このようにチームにとって大学生ルーキーの活躍が欠かせないものとなっている。そこで、今回は、即戦力として期待される大学生のドラフト注目選手を一挙紹介する。

最注目は最速156キロの早稲田大・有原

東浜、九里から亜細亜大エースのバトンを受け継いだ山崎康。リーグ6連覇に導き歴史に名を刻めるか 【写真=BBM】

 最も注目を集めているのが最速156キロ、早稲田大の有原航平だ。ドラフト全体でもトップに位置する実力を持つ。適度にリラックスし、8割程度の強度で投げるすべを習得し、ますます難攻不落の投手となりつつある。チームを勝利に導く投球ができれば、さらなる高みに足を踏み入れそうな投手である。
 続く存在は亜細亜大・山崎康晃。チームでは東浜、九里とつながってきたエースのバトンを受け取った。正捕手でチームの精神的支柱だった嶺井博希(現、横浜DeNA)が抜けたことで責任感が生まれた。そのピッチングでチームをリーグタイ記録の6連覇に導くことが目下の役割となる。

 そしてダークホース的存在として台頭してきているのが150キロ右腕の横浜商科大・進藤拓也。リーグ戦の実績は13試合で2勝0敗と乏しいが潜在能力はたっぷりだ。それだけに、春季リーグ戦での働きぶりに注目が集まりそうだ。
 ほかにも188センチの長身からキレのある直球を投げ下ろす大阪商業大・金子丈、上背はないがたくましい体から154キロの豪速球を投げ込む東海大・長友昭憲、安定感に定評のある拓殖大・佃勇典など、さまざまなタイプが存在する。

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