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52カ国1188人のムエタイ戦士が集結
3.17「ムエタイの日」とは何か⁉︎
「ムエタイの日」クライマックスでは1188人のムエタイ戦士たちが一堂に介しワイクルーを実施
「ムエタイの日」クライマックスでは1188人のムエタイ戦士たちが一堂に介しワイクルーを実施【長谷川亮】

 3月17日はタイではワンムエタイ=「ムエタイの日」と呼ばれ、世界遺産に登録されている古都・アユタヤではこれを祝った式典や大会が大々的に行われる。この祭典にムエタイを学ぶ世界52カ国、実に1188人ものムエタイ戦士が大集結。いまや世界で最も有名なムエタイ戦士となったブアカーオ・ポー.プラムックも参加した、この「ワールド・ワイクルー・ムエタイ・セレモニー」の様子をレポートする。

“ムエタイの象徴”ワイクルー誕生秘話

ムエタイの日の朝、ナイ・カノムトム像の前に集結し、みなで合掌し祈りを捧げる
ムエタイの日の朝、ナイ・カノムトム像の前に集結し、みなで合掌し祈りを捧げる【長谷川亮】

 1774年3月17日、ビルマ(ミャンマー)との戦争に敗れ捕らわれの身となっていたタイのナイ・カノムトムは、釈放をかけビルマ選手10人との対戦を命じられる。負ければ当然命はなく、動揺したナイ・カノムトムだったが、気持ちを落ち着かせるため、神や親・師に捧げる祈りの舞い(=ワイクルー)を踊る時間を請い認められる。そしてナイ・カノムトムは気持ちが大きくなるよう、作戦を練って周りの地形を覚えながらゆっくりとワイクルーを舞い、この後で10人のビルマ選手と戦い、ムエタイの技で打ち倒した。


 この伝説によりナイ・カノムトムはムエタイの偉大なマスターとして広く尊敬を集める存在となり、決戦が行われた地・アユタヤには像が立てられ、毎年3月17日を中心とした日程でナイ・カノムトムに敬意を払う式典、「ワールド・ワイクルー・ムエタイ・セレモニー」が行われている。

岡田敦子が古式ムエタイ指導者に昇格

古式ムエタイ指導者に昇格した岡田敦子
古式ムエタイ指導者に昇格した岡田敦子【長谷川亮】

 期間中、ナイ・カノムトム像にほど近い公園では古式ムエタイの練習会をセミナー形式で実施。世界各地から集まった老若男女のムエタイ戦士がタイのマスターから一緒になって手ほどきを受ける(※練習会は朝・午前・午後の部と開催され、午後は暑いので室内で行われる)。古式ムエタイの道着は腰の部分をカラフルな帯で結ぶ印象的なもので、両手に剣を持った武器術の指導も行われており興味深い。


 型が中心となる古式ムエタイではKHAN(カーン)と呼ばれる級・段位の認定が19段階に分かれて行われており、3月16日にはこの試験を実施。日本からは元M−1女子ミニフライ級王者として活躍した岡田敦子が「12KHAN」を受験して合格し、これによりこれまでは「アシスタントKRU」であったのが、正式に「KRU」(クルー=先生)と呼ばれる指導者に昇格を果たした。

長谷川亮

1977年、東京都出身。「ゴング格闘技」編集部を経て2005年よりフリーのライターに。格闘技を中心に取材を行い、同年よりスポーツナビにも執筆を開始。そのほか映画関連やコラムの執筆、ドキュメンタリー映画『琉球シネマパラダイス』(2017)『沖縄工芸パラダイス』(2019)の監督も。

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