神保町のファミマで24時間卓球? 学生やビジネスマンに人気

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コンビニとスポーツの新しいビジネスモデル?

平日の昼下がりから盛況。全部で5台の卓球テーブルがある 【スポーツナビ】

 1日の卓球場の利用者数は50〜100人くらい。昼間は学生が多く、最も繁盛する時間帯という18〜22時は、やはり仕事帰りのサラリーマンが多く利用するという。ラケットとボールを貸し出しているので、基本手ぶらで行ってOKだ。

 とはいえ、遊び感覚で来る人ばかりではなく、“本気”の練習目的で利用するプレーヤーも多い。遊び目的が6割、本格的なプレー目的が4割くらいの割合ということだ。また、月〜土曜日は毎日のように卓球教室も開かれており、定期的に「ファミタクカップ」という大会も開催されている。

「アナウンサーの福澤朗さんにもよくご利用いただいています。大会にも、毎回のように選手として参加していただいていますね(笑)」

 また、ファミリーマートの店舗内にはイートインコーナーが設けられており、店内で買った飲食物を自由に食べられる。これ自体はどこのコンビニにもあるかもしれないが、卓球で汗をかいた後には店内で買ったものを食べながら休憩、もしくはファミマのお弁当を食べた後に卓球で動いてカロリー消費、という流れができるわけだ。

 つまり、単に卓球場がある珍しいコンビニで終わらず、卓球場はコンビニの売り上げそのものにも貢献。これはなかなか商売上手……いえ、いえ、コンビニとスポーツの新しいビジネスモデルなのかもしれないですね。

見てるだけじゃもったいない

卓球教室や様々な大会がこのファミタクで開催されている 【スポーツナビ】

 と、こうして柿内マネージャーにお話を聞いている間にも、次から次と卓球台を利用していくお客さんで店内は大繁盛。コンビニ内とあってか、みなさん気軽に卓球を楽しんでいる様子だ。

「卓球をするといっても体育館などで卓球台を借りなければいけないですし、卓球場となると本格的なレッスンが中心だと思いますので、一般の方にはちょっと敷居が高いかもしれない。でもファミタクでしたら、コンビニに来たついで卓球ができますから、これまで以上に一般の方に卓球を身近に感じて、気軽に楽しんでいただきたいですね。また、学生時代はやっていたけれど、今はもうやらなくなってしまったという方にも、ぜひファミタクで卓球を再開していただけたらと思います」

 卓球の愛ちゃんこと福原愛選手、石川佳純選手らの活躍で、日本ではメジャースポーツとしての地位を確立しつつある卓球。でも、見てるだけじゃもったいない。神保町のファミリーマートに来たついでに、ちょいと一振り、やってみませんか?
(取材・文:森永淳洋/スポーツナビ)

取材協力 卓球ホール ファミタク

東京都千代田区神田神保町2−44
ファミリーマート神保町店内
TEL 03-3262-7779

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著者プロフィール

習慣的にスポーツをしている人やスポーツを始めようと思っている20代後半から40代前半のビジネスパーソンをメインターゲットに、スポーツを“気軽に、楽しく、続ける”ためのきっかけづくりとなる、魅力的なコンテンツを提供していきます。

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