48歳で現役復帰のアーネスト・ホースト「人生はチャンレンジとトレーニング」

長谷川亮

史上最多4度のK−1王者にインタビュー

K−1最多4度のチャンピオンに輝いた48歳のホーストが3月のホーストカップで7年ぶりに現役復帰を果たす 【長谷川亮】

 史上最多記録である4度のK−1優勝を成し遂げ、2006年にリングを去った“ミスター・パーフェクト”アーネスト・ホーストが、3月23日の「ホーストカップ・レジェンド 〜伝説降臨〜」(愛知・名古屋国際会議場)で48歳にして7年ぶりのリング復帰を果たすことが決まった。足の怪我で万全の状態ではなかったものの、2年前の2012年には東京マラソンにも出場して完走。「挑戦することで自分を高めることができる」と語るホーストに、トレーニングとともにあるその生活を聞いた。

走ることは体のために重要

――7年ぶりの復帰が決まり、練習を再開していかがでしょうか。

ホースト 練習を再開してコンディションは非常に良くなってきています。以前はランニングで10km走るのに50分以上掛かっていたのが、今は49分ぐらいのタイムになってきました。戦う際のスタミナとは違う部分もありますが、基礎的な面でそういうところもとても大切だと思います。これから試合までの期間でさらにコンディションを上げていきたいと思っています。

――100kgを超えるヘビー級で、10km50分を切るタイムは速いのではないですか。

ホースト もともと走るのが好きなんです。去年トレーニングを再開した時もまずはランニングから始めました。その時は30分も走ることができなかったのですが、それが今は1時間半ぐらい、キツさを感じず走ることができるようになりました。もちろん戦うためにはスパーリングであったりも大事なのですが、トレーニングの初期段階でランニングは自分の体調やコンディションを整えてくれるので、走ることは体のために重要だし、常にランニングすることを心掛けています。

目標は東京マラソン4時間以内完走

――現在は日本でもマラソンが空前のブームになっていますが、その火つけ役となった東京マラソンを2012年に実際に走ってみていかがでしたか?

ホースト 当時はコンディションがあまり良くなく、足の状態が十分でない時に出場したため楽しみ切れない部分はあったのですが、沿道でみなさんがすごく応援してくださったのでとてもいい経験になりました。怪我もあり5時間以上掛かってしまったので、来年また挑戦して4時間以内か4時間前後で完走したいと思っています。

――10km50分を切れているのであれば、十分達成可能な目標ではないでしょうか。

ホースト 42kmともなるとまた別の話になりますからね(苦笑)。でも、ガンバリマス。

――戦うことから引退し、その代わりのチャレンジとしてマラソンをしているのだと思ったのですが、やはりまた戦いたくなったのでしょうか。

ホースト 復帰を決めたのは試合前の心がザワザワする感じであったり、アドレナリンが上がってくる感じが恋しくなったというのと、やはり純粋に格闘技を愛しているからです。それともう1つ、自分がプロデュースする格闘技用品のプロモートができればと思ったこともあります。

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著者プロフィール

1977年、東京都出身。「ゴング格闘技」編集部を経て2005年よりフリーのライターに。格闘技を中心に取材を行い、同年よりスポーツナビにも執筆を開始。そのほか映画関連やコラムの執筆、ドキュメンタリー映画『琉球シネマパラダイス』(2017)『沖縄工芸パラダイス』(2019)の監督も。

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