シンデレラガール小野塚の強みは、高さを生む技術=畑中みゆきの女子フリースタイルスキー解説
新種目のフリースタイルスキー女子ハーフパイプで銅メダルを獲得した小野塚彩那 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】
勝因となった小野塚の持ち味とは、何か。スポーツナビでは、女子モーグル日本代表として2002年ソルトレークシティー五輪、06年トリノ五輪に出場した畑中みゆきさんに解説を伺った。
基礎技術の高さがスムーズさ、高さを生んだ
彼女の基礎技術の高さの背景には、海外にはない日本独自の「基礎スキー」と呼ばれる競技があります。規定された演目の正確性を競うもので、彼女も基礎スキー経験者で、国内の大会を経験しているはずです。その経験が、滑り方を「ジャッジに見せる」巧みさにつながっている部分もあると思います。
転倒続出の中で見せたメンタルの強さ
フリースタイルのハーフパイプは五輪の新種目ですが、こうしたニュースポーツでメダルを獲得したということは、日本のスキー界にとって非常に意味のあることだと思います。アルペンスキーから転向して3年目で五輪のメダルを獲得した彼女は、まさにシンデレラガールという感じがします。
<了>
畑中みゆき/Miyuki Hatanaka
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