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羽生vs.チャン!? 金メダル争いの鍵は“ミス”
澤田亜紀のフィギュア男子SP解説
男子SPで首位に立った羽生結弦の演技=ソチ
男子SPで首位に立った羽生結弦の演技=ソチ【共同】

 ソチ五輪フィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)が現地時間13日(日本時間14日)、当地のアイスベルク・パレスで行われた。

 今季グランプリファイナルを制した19歳の羽生結弦(ANA)が、自身が持つ歴代最高得点を更新する101.45点で首位に立った。SPでの100点超えは史上初。また、前回バンクーバー五輪銅メダルの高橋大輔(関西大大学院)は86.40点で4位、町田樹(関西大)は終盤のミスが響き83.48点の11位となった。

 なおSP上位24選手が進出するフリースケーティングは、現地14日(日本15日0時〜)に行われる。


 スポーツナビでは、5つの3回転など力強いジャンプや氷上での明るい笑顔が持ち味で、2007年四大陸選手権、04年全日本選手権で4位に入るなどの成績を残した澤田亜紀さんに、男子SPを解説してもらった。

 金メダル、表彰台を争う鍵は、ケガを抱える高橋の演技は――。

カンペキ羽生 10点満点の評価も

 ほぼ完璧。これが圧巻という演技だなと思いました。滑り出しから自信を感じて、4回転もすごくスピードがあって勢いも高さもありました。採点表を見ると、演技構成の「Performance / Execution」(動作、身のこなし)の部分で10点満点を出しているジャッジもいますね。

 SP演技途中に入る羽生選手の“見せ場”、ステップの途中に入る片足を伸ばして低い姿勢で滑るポーズですが、これ1つでは点数にはなりません。ステップでレベル4を取るためにはたくさんターンをすることが必要なのですが、そのターンをするための滑る距離を稼ぐことができますね。それに審判へのアピールにもなると思います。

 唯一スピン(チェンジフットシットスピン)が最高難度のレベル4ではなくレベル3でした。上体がひねりきれていなかったのかもしれません。


 演技後は「緊張していた」と言っていましたが、そうは見えませんでした。曲がかかるとスイッチが入るタイプなのかも知れません。SPで高得点は出しましたが、こういう流れは以前にも経験していますし、本人も「明日は明日で」と言っていたので、気持ちも切り替えられるのではないかと思います。

チャン、いつもの気迫が……

 目立ったところだと、トリプルアクセルが回り過ぎてしまっていましたね。その分、出来栄え点(GOE)でもマイナスになってしまいました。それから今日はいつものチャン選手に比べて、なんとなく魂が伝わってこなかった感じがしました。いつもの気迫が感じられないというか。ステップはもちろんいつもどおり上手いのですが、いつもは音楽にのめり込むようなのに、今日は違いましたね。羽生選手の方がグッと引き込まれるような印象でした。

 ただ演技構成点だとチャン選手が47.18点、羽生選手が46.61点だったのでチャン選手の方が評価が高かったです。でも翌日のフリー(FS)もSPと同じ状態だったら、羽生選手の方が期待できるかも知れませんね。

 チャン選手は前回のバンクーバー五輪5位で、地元のカナダだったのに取れなかった悔しさがあると思うんですが。少し思うのは、団体戦に出ていた男子選手のほとんどが、ポロっと何かしらのミスをしている印象でした。

構成:スポーツナビ

スポーツナビ編集部による執筆・編集・構成の記事。コラムやインタビューなどの深い読み物や、“今知りたい”スポーツの最新情報をお届けします。

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