元ムエタイ王者・石井宏樹がゲーオにKO敗=アンディ・サワーがまさかの判定負け
2R、ゲーオのハイキックで大の字にダウン
2Rにゲーオ(右)の左ハイキックが決まり、石井は大の字にダウン 【t.SAKUMA】
メインイベントでは、この試合を最後に現役引退を表明している石井宏樹が登場。山本元気、梅野源治ら強豪をことごとく降し、対日本人無敗を誇るゲーオ・フェアテックスと対戦した。タイ人以外の外国人で初めてムエタイ王座(元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーライト級王者)の防衛を成功させた石井が、日本最後の砦としてゲーオに挑んだ。
試合が始まり、ゲーオに体格差を感じさせた石井だが、サウスポーのゲーオは石井が放つ右ミドルを空振りさせ距離感を掴ませない。逆に自身は左ミドル、左インローをテンポよく決め、序盤からリズムを掴む。そして石井に左クロスを打ち込むと先制のダウンを奪取。
2Rが始まってもゲーオは石井を手玉に取るように左ミドル、左ローと当て、そして左ハイを直撃させると、石井は大きく後方へ飛び大の字にダウン。レフェリーはすぐさまノックアウトを宣告し、ゲーオは試合に懸けられたWPMF世界スーパーライト級王座のベルトを腰にした。
サワーの攻めを分断した緑川が大金星
K−1 MAXを2度制したアンディ・サワー(右)が緑川の前に判定1−2で敗れた 【t.SAKUMA】
緑川は前蹴りを中心に、コンビネーションでも応戦して相手の攻めを分断してリズムに乗せなかった。対してサワーはどこかチグハグな印象で、跳びヒザなどを見せるが当たらず、連打に入っても緑川に組み止められた。ヒジなしルールが初めてだったという緑川が番狂わせを起こした。
“日本の至宝”梅野がムエタイ爆撃機を切り裂く
ヒジで“ムエタイ爆撃機”の異名を取るポンサネーを切り裂いた梅野 【t.SAKUMA】
初回からヒジを当てポンサネーをカットした梅野は、左右フックを振り強烈なローを蹴りつけるポンサネーと一進一退の攻防となるが、3Rには縦ヒジを突き上げ、これでダメージを与えると攻勢を強め、左ミドル、顔面前蹴り、ジャブと連続でヒット。さらにヒジでも追撃すると、遂に3度目となるドクターチェックで試合がストップ(4R0分48秒)。昨年9月ゲーオに挑み玉砕した梅野だが、今後に期待を高める勝利となった。
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