ホーストが8年ぶり現役復帰 武蔵、ヒョードルにも復帰ラブコール

長谷川亮

試合前のドキドキが恋しくなった

3月23日の「ホーストカップ」での現役復帰を発表したアーネスト・ホースト 【長谷川亮】

 K−1を4度制した“4タイムス・チャンピオン”アーネスト・ホーストの現役復帰が「ホーストカップ・レジェンド 〜伝説降臨〜」(3月23日、愛知・名古屋国際会議場)で決定。7日に都内で会見を行い、復帰の理由や今後の展望を語った。

 K−1を97年、99年、00年、02年と制し、06年に現役を退いたホーストだが、「試合前のドキドキするような気持ちやアドレナリンの上がる感覚が恋しくなって」復帰を決意。すでに16kgの減量を成功させ、現在の体重は106〜107kg。ここから試合までの5週間でさらに3〜4kg落とし、引退時の104kgまで持っていきたいと意気込みを語った。

一夜限りの復帰となるかは「戦ってみて」

復帰へ向けすでに16kgの減量を成功させたというホースト 【長谷川亮】

 試合は1R2分で16オンスのグローブを着用する「レジェンドルール」を採用して実施。一部対戦相手の名前が出て報道がなされたが、ホーストの相手は現在未決定で調整中。日本人若手選手からホーストと戦いたいという希望も出ており、レジェンドルールでの対戦も検討されているという。

 一夜限りの復帰となるか、あるいは継続して戦っていくかは「まず戦ってみて、様子を見ないと分かりません。リングに上がって気分がよく、体調やコンディションがよければ続けることになるでしょう」と、ホーストは“ミスター・パーフェクト”らしい慎重な姿勢だった。

レジェンドファイター同士の対戦にも意欲

K-1ファイターだけでなくヒクソン、ヒョードルにもラブコール 【長谷川亮】

 また、ホーストは自身のみならずレイ・セフォー、サム・グレコ、武蔵といった交友のあるファイターたちにもレジェンドルールでの参戦を持ち掛けているといい、レジェンドファイター同士の対戦についても「もちろん可能性はあります。サム・グレコとは1勝1敗なので、3試合目がどうなるか、私たち自身、そしてファンの方も見てみたいのではないでしょうか。ピーター・アーツも引退したばかりですが、いつか復帰してもらい戦ってみたいと思っています」と今後もレジェンドルールでの試合を継続していきたいと語った。

 さらに主催者はホーストと交流があるヒクソン・グレイシー、エメリヤーエンコ・ヒョードルといった他分野のレジェンドファイターたちの参戦にも意欲を見せており、かつては夢物語に終わった対戦が、エキシビションなど形を変えて「ホーストカップ」で実現するかもしれない。

「自分が現役の頃と比べてあまり格闘技が盛り上がっていないので、いい試合をしてまた盛り上がるきっかけになってくれれば。まだ戦えるところを見せたいし、ノックアウトも見せられるかもしれません」

 ホースト流、自身のプロデュース大会で日本格闘技界に夢を返す。
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著者プロフィール

1977年、東京都出身。「ゴング格闘技」編集部を経て2005年よりフリーのライターに。格闘技を中心に取材を行い、同年よりスポーツナビにも執筆を開始。そのほか映画関連やコラムの執筆、ドキュメンタリー映画『琉球シネマパラダイス』(2017)『沖縄工芸パラダイス』(2019)の監督も。

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