【W−1】全日本退団の征矢がW−1に登場=船木と高山がUWFルールで一騎打ち

高木裕美

武藤は3.2両国へ「飛躍する」と意気込み

全日本を退団した征矢がマッチメイカーとしてW−1のリングに登場した 【t.SAKUMA】

 WRESTLE−1新年初興行となる12日の「WRESTLE−1 SUNRISE TOUR 2014」東京・後楽園ホール大会では、満員となる1550人を動員。試合前には武藤敬司社長が新年の挨拶を行い、「今年からは打って打って、飛躍ある年にしたい。今までにないプロレス、新未来型プロレスを目指す」と、昨年9月の旗揚げ以来、初のビッグマッチとなる3.2両国大会に向けて意気込みを語った。

 昨年末で全日本プロレスを退団したGET WILDの征矢学がマッチメーカーとして登場。自称「WRESTLE−1のエース」KAIと田中稔のシングルマッチや、真田聖也とKAZMA SAKAMOTOの因縁対決などを次々と決定した。

 昨年3月に負傷して以来、長期欠場を続けており、分裂後も一旦は全日本残留を発表しながら、突如フリーへの転向を発表した征矢の登場に、観客や選手からもブーイングや拒否反応が示される中、征矢は「自分の気持ちにうそはない。いろんな団体に上がりたい」と、移籍ではなく、あくまでもフリーという立場を強調。2月以降は「新しいことに挑戦していきたい」と、選手として戦いに関わっていきたいという決意を語った。

船木、高山に「やればやるほど源流は一緒と感じる」

船木(右)と高山がUWFルールで対戦するも、船木がTKO勝利を収めた 【t.SAKUMA】

 同じ「UWF」の遺伝子を受け継ぐ船木誠勝と高山善廣がUWFルールで一騎打ち。3カウントなしのロストポイント制ルールによる息詰まる攻防に、観客も固唾を飲んで見入った。昨年、NOSAWA論外の助っ人として登場した高山は、場外乱闘やテーブル攻撃といったラフファイトを繰り出していたが、この日は身一つの真っ向勝負。船木のヒザ固めに高山がロープエスケープし、5分を待たずに残り1ポイントとすると、アキレス腱固め、ダブルアームスープレックスで同点に追い込まれながらも、ハイキックでTKO勝ちを収めた。

「やればやるほど、源流は一緒だと感じた」と、20年前に学んだ自身のルーツと、高山の中のU魂の共鳴を体感した船木は、今後も対戦相手、はたまたタッグパートナーとして高山と絡んで行くことを予感。RESTLE−1の中で、とことん「闘い」を追求していきたいと意気込んだ。
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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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