本田圭佑「小さい時からの夢が実現した」=ACミラン入団会見
サンシーロでの入団会見前にミランのガッリアーニCEO(右)と握手をする本田圭佑 【Getty Images】
「ミランでプレーすることが小さいころからの夢だった」という本田は、会見で終始、同クラブへの思いを語った。自身の中にいる“リトル本田”にどこでプレーしたいかを問うた結果、ミランでプレーしたいという結論に至ったことを説明。ミランのライバルチームであるインテルに所属する長友佑都からは「イタリア人はサッカーを知っている。うまくいかないとぼろくそ言われる。そういうことを教えられました」とアドバイスを受けたことも明かした。
本田は12日に行われるセリエA第19節・サッスオロ戦でのデビューが期待されるが、会見に同席したアドリアーノ・ガッリアーニCEOは「体調を整えるには、時間が必要だと感じている。少し慎重に考えたほうがいいと思う」と語った。
「夢が実現した、本当にうれしい」
――本田選手に質問したい。最初の数日間はいかがでしたか? スタジアム、練習場、選手の印象を教えてほしい
本田 とってもわくわくしています。毎日幸せです。
――10番という背番号を意識していますか?
本田 はい、私の夢が実現しました。本当にうれしかったです。12歳の時に、いつかサッカー選手としてセリエAでプレーしたいと作文に書きました。背番号10番をつけたいと書いたんです。ここに来たいと思っていました。10番をつけられると分かったときはうれしかったです。この移籍を支えてくれた方々に感謝したいと思います。自分が何者であるのかをピッチで示したいと思っています。私のキャリアがここで終わるのか、最後のキャリアがここで始まったのかもしれませんが、頑張りたいと思っています。
――12日の試合(サッスオロ戦)は出られると思うか?
本田 まだ出られるかは分かりません。(ロシアリーグ終了後)1カ月試合に出ていません。ミランはビッグクラブなので、準備をしないといけないので、ちょっと時間が必要かもしれません。
ガッリアーニ われわれは6回日本に行っている。日本とは時差がある。4日〜6日たてば、時差も抜けてくる。本田選手はこちらに来た。ミラノに来て4日目だ。まだ体調を整えるに時間が必要だと感じている。練習もある程度やっているが、最終的には監督の意向で、いつ使うか考えている。私はもう少し慎重に考えたほうがいいと思う。時差は本当に大変だ。ゆっくり体調を整えて、ベストの状態でデビュー戦に臨んでほしいと思っている。
「ミランでチャンピオンになりたい」
本田 まずミランに来て、チャンピオンになりたいと思いました。とにかく欧州チャンピオンズリーグ(CL)で勝つことしか考えていません。(過去のプレーヤーで好きなのは)すべての選手を知っています。子どものころからずっとミランの試合を見ていました。セリエAは日本でも当時から有名な世界最高のリーグでした。ですから、一人の選手を挙げることはできないです。好きな選手は多くいすぎて挙げられないくらいです。
――ロシアにいたころからすごく成長している。ミランで何を学びたいと考えているか?
本田 いろいろな期待があるのは分かっています。その期待に添えるようにしないといけない。アシストやゴールを決められるように最善を尽くしたい。チームにとって特別なこと、とにかくベストを尽くすしかないと思います。
――ミランは今季低迷しているが?
本田 とにかくできることをしていきたいと思っています。それに加え、チームがそんなに悪い状態だとは思っていません。私も調子がいい。もしプレーができたら、チームのみんなとどうプレーするかはイメージができています。プレーをしながらいろいろ改善も加えられると思います。
――ミランに来たことはあなたのキャリアにどんな意味があるのか?
本田 いろいろなインタビューでそういう質問を受けてきました。私にとって必要なことはサッカーをすることだけです。どこの街に住むかは重要ではない。どこでやってもトレーニングをして、試合に出る。それがいまの自分の生活に一番重要です。クラブも私のサポートをしてくれています。
――どのポジションで出たい? 一緒にプレーしたい選手は?
本田 どのポジションでもプレーできます。でも選べるとしたらトップ下です。ここが一番得意なポジションなので。