本田圭佑「小さい時からの夢が実現した」=ACミラン入団会見

スポーツナビ

サンシーロでの入団会見前にミランのガッリアーニCEO(右)と握手をする本田圭佑 【Getty Images】

 イタリア・セリエAの名門チーム、ACミランに移籍した本田圭佑が8日、本拠地ジュゼッペ・メアッツァ(サンシーロ)で入団会見を行った。「ドルチェ&ガッバーナ」のチーム公式スーツ姿で登場した本田は、流ちょうな英語で約30分間、記者からの質問に答えた。

「ミランでプレーすることが小さいころからの夢だった」という本田は、会見で終始、同クラブへの思いを語った。自身の中にいる“リトル本田”にどこでプレーしたいかを問うた結果、ミランでプレーしたいという結論に至ったことを説明。ミランのライバルチームであるインテルに所属する長友佑都からは「イタリア人はサッカーを知っている。うまくいかないとぼろくそ言われる。そういうことを教えられました」とアドバイスを受けたことも明かした。

 本田は12日に行われるセリエA第19節・サッスオロ戦でのデビューが期待されるが、会見に同席したアドリアーノ・ガッリアーニCEOは「体調を整えるには、時間が必要だと感じている。少し慎重に考えたほうがいいと思う」と語った。

「夢が実現した、本当にうれしい」

ガッリアーニ (本田は)100年以上の歴史を持つミランで、初めてのアジア人で10番を着る選手となる。ジャンニ・リベラ、デヤン・サビチェビッチやズボニミール・ボバン、マヌエル・ルイ・コスタ、クラレンス・セードルフ、ケビン=プリンス・ボアテングといった偉大な選手が、これまでこのクラブの10番をつけてきた。この10番を本田も希望していたので、ボアテングがいなくなったあともとっておいた。彼の小さいころからの夢は、ミランで10番をつけてプレーすることだったようなので、その夢を実現できて良かったと思う。ようこそ本田さん。

――本田選手に質問したい。最初の数日間はいかがでしたか? スタジアム、練習場、選手の印象を教えてほしい

本田 とってもわくわくしています。毎日幸せです。

――10番という背番号を意識していますか?

本田 はい、私の夢が実現しました。本当にうれしかったです。12歳の時に、いつかサッカー選手としてセリエAでプレーしたいと作文に書きました。背番号10番をつけたいと書いたんです。ここに来たいと思っていました。10番をつけられると分かったときはうれしかったです。この移籍を支えてくれた方々に感謝したいと思います。自分が何者であるのかをピッチで示したいと思っています。私のキャリアがここで終わるのか、最後のキャリアがここで始まったのかもしれませんが、頑張りたいと思っています。

――12日の試合(サッスオロ戦)は出られると思うか?

本田 まだ出られるかは分かりません。(ロシアリーグ終了後)1カ月試合に出ていません。ミランはビッグクラブなので、準備をしないといけないので、ちょっと時間が必要かもしれません。

ガッリアーニ われわれは6回日本に行っている。日本とは時差がある。4日〜6日たてば、時差も抜けてくる。本田選手はこちらに来た。ミラノに来て4日目だ。まだ体調を整えるに時間が必要だと感じている。練習もある程度やっているが、最終的には監督の意向で、いつ使うか考えている。私はもう少し慎重に考えたほうがいいと思う。時差は本当に大変だ。ゆっくり体調を整えて、ベストの状態でデビュー戦に臨んでほしいと思っている。

「ミランでチャンピオンになりたい」

――どうしてミランが夢だったのか、ミランの過去の選手では誰が心に残っているのか? あとこの新しいクラブでどのようにプレーしたいと思っているのか教えて欲しい

本田 まずミランに来て、チャンピオンになりたいと思いました。とにかく欧州チャンピオンズリーグ(CL)で勝つことしか考えていません。(過去のプレーヤーで好きなのは)すべての選手を知っています。子どものころからずっとミランの試合を見ていました。セリエAは日本でも当時から有名な世界最高のリーグでした。ですから、一人の選手を挙げることはできないです。好きな選手は多くいすぎて挙げられないくらいです。

――ロシアにいたころからすごく成長している。ミランで何を学びたいと考えているか?

本田 いろいろな期待があるのは分かっています。その期待に添えるようにしないといけない。アシストやゴールを決められるように最善を尽くしたい。チームにとって特別なこと、とにかくベストを尽くすしかないと思います。

――ミランは今季低迷しているが?

本田 とにかくできることをしていきたいと思っています。それに加え、チームがそんなに悪い状態だとは思っていません。私も調子がいい。もしプレーができたら、チームのみんなとどうプレーするかはイメージができています。プレーをしながらいろいろ改善も加えられると思います。

――ミランに来たことはあなたのキャリアにどんな意味があるのか?

本田 いろいろなインタビューでそういう質問を受けてきました。私にとって必要なことはサッカーをすることだけです。どこの街に住むかは重要ではない。どこでやってもトレーニングをして、試合に出る。それがいまの自分の生活に一番重要です。クラブも私のサポートをしてくれています。

――どのポジションで出たい? 一緒にプレーしたい選手は?

本田 どのポジションでもプレーできます。でも選べるとしたらトップ下です。ここが一番得意なポジションなので。

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